マスグレイヴ館の島 (光文社文庫)
マスグレイヴ館の島 (光文社文庫) / 感想・レビュー
セウテス
慶子さんとお仲間探偵団シリーズ第1弾。作者の博識的壮大な本格派というイメージを、ぶち壊す作品。ホームズ短編「マスグレイヴ家の儀式」には矛盾が在ると、昔から言われている。舞台はこの矛盾に新たな解読のイベントを開催する為に、シャーロキアンたちが招かれた館である。やがて主催者が岬館の母屋2階から転落死、主治医が崖までの足跡を残し失踪、更にはマスグレイブ館でも密室や不可解な死と様々な事件が起こる。感激する程の設定に、作者らしい見事なトリック。惜しむらくは前半と比べ、トリックの説明やラストの盛り上がりが足りない事。
2017/02/09
gonta19
2011/1/27 Amazonより届く。 2014/4/9〜4/15 うーん、ちょっとこのトリック、結末はどうなんだろう。柄刀作品との相性の悪さを再確認。
2014/04/15
桃水
2012/09/17:続編の「翼のある依頼人」から先に読んでしまいましたが、あまり問題なかったです。ドイルの「マスグレイヴ家の儀式」を元にしている話でシャーロッキアンなキャラたちによる薀蓄が満載でした。
2012/09/16
シアン
慶子さんとお仲間探偵団シリーズ第1弾。トリックは豪快だけれど、ミステリとしては面白い。ただこのトリック、実際にはすぐに分かってしまうのではないかと思う(特に映像化したらすぐに分かりそう)。前半がやや冗長。
2016/06/15
ニックネーム
前半も謎解きも冗長。一人称視点パートの「またまた閃いちゃった」「わかっちゃったかも」など何だかイラッとする文体。閃いちゃった陳説で場を凍らせるおマヌケヒロインが終盤で急に真相を説明し自分だけ幸せになるのが白ける。このタイトルと英国舞台なのが不思議なぐらい物語にホームズ関係なく主要人物も日本人。無線が壊れた船がどちらに有るか間違ってる。ロジャーは姓から一臣の母方の親族だがレジーナと従兄弟であるはずはない。レジーナがゴールドバーグの血族なら話の前提が崩れるぐらいの矛盾点。そしてクローズドサークル物ではない。
2022/11/22
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