破斬: 勘定吟味役異聞 (光文社文庫 う 16-2 光文社時代小説文庫)
破斬: 勘定吟味役異聞 (光文社文庫 う 16-2 光文社時代小説文庫) / 感想・レビュー
佐々陽太朗(K.Tsubota)
舞台は幕府勘定方、追求するのは慶長小判から元禄小判への改鋳に潜む謎。主人公はそろばん勘定の得意な文人にあらず、一放流免許皆伝の武人。新井白石、紀伊国屋文左衛門など歴史上名を知られた人物も登場し、グイグイ読ませるストーリー展開。なかなか面白い。最終場面、金座での大立ち回りは圧巻。ヒロイン紅との恋の展開も気になる故、続けてシリーズ第二弾『熾火』を読みまする。一放流師範・入江無手齋の次の言葉は記憶しておきたい。「よいか、駄目だと思うときほど前に出よ。引くは機を失うだけではなく、気も萎えるからの」
2016/04/21
とし
勘定吟味役異聞「破斬」1巻。突如勘定吟味役に抜擢された水城聡四郎、算盤勘定は苦手でも剣に持ち替えて職務遂行面白いですね、紅との展開も気になりますね。
2019/08/15
ジュール リブレ
江戸時代流のトッカン、かな。勘定方を取り締まる係の吟味役。不思議なコンビネーションの相模屋と娘の紅、のほほんとしたオヤジ様も案外、良い味を。新井白石が、少し薄っぺらいのは、そんなものかな。金座での立ち回りはお見事でした。
2015/10/29
ガットウ
★★★★4.4点。上田秀人さんらしいスケールが大きいながらも、しっかり地に足のついた設定で、シリーズのこれからが楽しみな一冊。
2020/05/16
harhy
そこそこの出世と凄腕の剣技。意外に骨があって魅力のある若者だなあ。恋人になりそうな紅もいい。次が読みたくなる一巻だ。
2013/08/27
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