沃野の伝説 (下) (光文社文庫)
沃野の伝説 (下) (光文社文庫) / 感想・レビュー
セウテス
【浅見光彦シリーズ】第65弾。シリーズでは珍しい社会派ミステリで、戦後始まった食糧管理法の隙間をぬって、大掛かりな陰謀が蠢いていた。米卸業者の坂本が水死体で発見され、彼の死の直前に電話で話をしていたのが、なんと光彦の母親であった。警察の捜査を気にする母の依頼で、光彦は調査に乗り出すのだが、同じ頃長野県では米の巨額横流しが発覚、信濃のコロンボ竹村警部が捜査に動いていた。冷夏もあり日本に米が無くなるという経験は、今でも鮮烈に記憶している。反省し、日本の食の生産能力を学ぶに、これで先進国と言えるのかと驚愕した。
2022/10/14
ごへいもち
食管法が役目を終えて悪法になってしまった頃の話。廃止になってよかった。ミステリーとはいえこう簡単に人を殺すのが納得できないけど
2011/05/12
Carlos
上巻より楽に読み進められた。国の制度は考えだすと切りがない。
2013/04/27
noli
最近読んだ浅見光彦シリーズの中で一番面白かった!時代背景がちょっと前だから入り込むのに時間がかかったけど。
2011/01/27
シルヴァ
食菅法のことや背景が詳しく書かれている上巻は非常に面白く感じた。 正直これだけでも良いくらいだった。 下巻ではいよいよ事件の核心に迫っていくのだが、後半の浅見の推理が物凄く強引すぎて引いてしまった。 殺した犯人の1人の行方が最後まで分からないのも微妙な気がした。
2015/08/25
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