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男の涙女の涙 (光文社文庫 に 13-26)

男の涙女の涙 (光文社文庫 に 13-26)

男の涙女の涙 (光文社文庫 に 13-26)

作家
石田衣良
日本ペンクラブ
出版社
光文社
発売日
2006-01-01
ISBN
9784334739980
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男の涙女の涙 (光文社文庫 に 13-26) / 感想・レビュー

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じいじ

石田衣良が選んだアンソロジーということで読んでみたくなった。団鬼六・伊集院静・浅田次郎・野坂昭如・川端康成…ら9名、バラエティーに富んでいて面白かった。オトコの機能の賞味期限が切れた老人を描いた団鬼六の作は、この暮に来て三度目の骨折に苦しむ自分と重なり、この主人公に親近感を抱いた。眉村卓は、作品はもちろん、失礼ながら名前も記憶にない作家だった。病床の妻を書いた、たった4頁の小品だが印象に残り、別作品を読んでみたくなった。切なさが残る作品が多かったが、石田さんのもつ”暖かさ”が伝わってくる作品集だった。

2022/12/29

りゅう☆

愛人が突然自殺した悲しみ、病気で寝てる妻に自分の原稿を読む時の希望と切なさ、仕事ではなく心が通じた時の喜び、過去の音楽と女に決別した悲しさ、川辺の喫茶店での思い出と今、息子に野球を教えた結果がもたらした辛い現実との直面、空襲を受けた母が子を守る愛情の大きさ、そして「ありがとう」という言葉に涙…は流れなかったものの、石田さんの解説の「人は頭で考えるが、心の方がはるかに豊かで力強い。いい小説はその心によく効く栄養」という言葉にますます小説が好きになった。江國香織さんの「デューク」での少年との出会いに感動。

2015/05/03

momogaga

アンソロジーの醍醐味を満喫しました。締めに川端康成さんとは。「有難う」は、掌の小説の一連作品だと思うが、忘れられない作品がまた一つ増えました(^0^)。

2019/11/16

momogaga

川端康成さんの作品を昨年から読み直しています。このアンソロジーでは『有難う』があります。作中では「ありがとう」の言葉が繰り返される。しかし、せつない。

2022/07/09

メタボン

☆☆☆ 江國香織「デューク」野坂昭如「凧になったお母さん」は既読。紫外線に当たると死んでしまう難病の息子に野球(キャッチボール)を教える「伊集院静・麦を噛む」。チェリストにならず赤坂のバーでピアノを弾く生き方を選ぶ「浅田次郎・スターダスト・レヴュー」。コールガールと逢瀬を重ねるうちに本気の恋に落ちる「石田衣良・真珠のコップ」。この3篇が良かった。

2022/08/15

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