呪海: 聖天神社怪異縁起 (光文社文庫 ひ 11-1)
呪海: 聖天神社怪異縁起 (光文社文庫 ひ 11-1) / 感想・レビュー
眠る山猫屋
三陸海岸のとある神社で行われる人形供養と、破綻した生活から逃れるようにして北に向かう漫画家アシスタントの女性と市松人形。二人の祓い屋。一点に結束する時、カタストロフィが訪れる・・・。なかなかダイナミックな伝奇小説でした。440ページもあっという間。ただ、ちょっとクセがない。良くも悪くも。だから、主人公があまり目立たないかな。
2016/04/18
gu
百年に一度の秘儀を控えた三陸の田舎町で、そこに引き寄せられた人々が対峙する巨大な怪異。古代日本の呪術闘争と生き人形の怪談が結びつく伝奇風味のホラー小説。群像を丁寧に描きながら少しずつ物語の輪郭が明確になってくる前半から、後半はがらりと変わってアクションに次ぐアクションが繰り広げられる。エンタメとしてちょうどよく、小説が一本の線としてうまくコントロールされている印象がある。
2021/01/12
ちよ
伝奇要素は十分あったので満足。登場人物が多く、場面転換も多いので主人公の影はちょっと薄いかも。扱うパーツは古典的だけどそれゆえに現代ではあんまり見かけないものが多い為か(最たるものが市松人形)、ホラーというより壮大なファンタジー小説を読む感覚で楽しめた。
2009/06/30
warimachi
エンターテイメントとして上質と思った。テンポがいいし、理屈抜きでおもしろい。
Akiko Kobayashi
いやこれ、なんで残してたかなぁ~(怖いのキライ)と思ったけど、テンポか。終盤に向けての畳み込むようなテンポが気持ちいい。
2019/03/31
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