熾火 勘定吟味役異聞(二) (光文社文庫)
熾火 勘定吟味役異聞(二) (光文社文庫) / 感想・レビュー
佐々陽太朗(K.Tsubota)
いいですねぇ。何が良いといって、主人公・水城聡四郎が刀を抜いたときの態度が良い。腹が据わっておりまする。すでに葉隠「常住死身」の境地に達しているとみえる。 刀を抜き、命のやりとりをするとき、そこに迷いは無い。ただただ己が力の限りを尽くし、相手を打ち負かすことのみ考える。怖れるのはただ自分が大切に想う者を失うことだけというのがいい。本書において聡四郎の勘定吟味役としての矛先は吉原に向けられる。隆慶一郎『吉原御免状』と併せ読むとより楽しめると思います。
2016/04/23
とし
勘定吟味役異聞「熾火」2巻。新井白石の命は吉原、忘八相手に死闘を繰り広げるも報われず、恐るべしは柳沢吉保と紀伊國屋、吉原聡名主西田屋と繋がりが出来たことが惣四郎にとっては収穫かな次巻が楽しみ。
2019/08/23
baba
吉原の運上金をめぐる疑惑解明に動く聡四郎は、なにかと付け狙われ、闘いを挑まれる。幾度かの修羅場を乗り越え、太田彦左衛門の助けや相模屋の紅の叱咤激励に救われる。
2023/04/22
ジュール リブレ
続けて2作目を読了。今回は吉原の謎に迫る一冊。そして、六代将軍家の病が篤くなり、3作目には大きなうねりが来るのだろうな。
2015/10/30
ガットウ
★★★★4.2点。いわゆるサラリーマン型時代小説と、チャンバラのバランスが実にイイ、続きが楽しみ。
2020/05/16
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