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喰いたい放題 (光文社文庫)

喰いたい放題 (光文社文庫)

喰いたい放題 (光文社文庫)

作家
色川武大
出版社
光文社
発売日
2006-04-12
ISBN
9784334740559
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喰いたい放題 (光文社文庫) / 感想・レビュー

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じいじ

直木賞作の『離婚』を読んでの三作目。麻雀名人「阿佐田哲也」の別名をもち、勝負師で強面の面構えの作家である。でも、じっさいの氏は面倒見の良い人柄の好好爺と訊いています。今作は「食」へのこだわりを綴ったエッセイで、想像を超えるおもしろさでした。全編をとおして、四季折々の旨いモノが登場します。コロナ禍でなければすぐにでも飛んで行きたいところです。とりわけ氏が、毎年愉しみに現地まで出掛ける「上海蟹」は、ぜひ食べてみたかった。「生きた蟹」を注文があってから蒸して食わせてくれます。生つばが止まらくなりそうです。(笑)

2024/06/30

あーー。早く時期が来て焼きそら豆食べたいわ!そして、やっぱり梅むらの豆かん!!

2015/02/19

Tomomi Yazaki

色川武大、またの名は阿佐田哲也。言わずと知れた、雀士です。彼は睡眠発作症を患っていて、歩きながらでも眠りに陥ってしまうとのこと。そんな彼の楽しみは食べること。朝、起きる前から食べたくて食べたくて食べ物に発情して二度寝もできない。好物はご飯。体に悪いからやめようと決心するが、親戚や知人からご飯の友が次々と送られてきてやめるにやめれない。でも読んでみると、ご飯に限らず、たまご、蕎麦、親子丼などなんでもござれの、ただの食いしん坊でした。もう鬼籍に入ってますが、あの世で喰うに困らず楽しくやってるんでしょうね。

2020/07/31

こすも

佐藤正午さんのエッセイで『友は野末に』が紹介されていて、いつか読みたいと思っていた色川武大さんを初読み。昭和40年代、牌の並びを絵柄で記載する麻雀小説を発明し、『麻雀放浪記』で日本に麻雀ブームを起こした阿佐田哲也としての方が有名かもしれません。そんな色川さんの食べ物のエッセイ。今まで読んだ中で一番の食いしん坊です。庶民的な食べ物をがんがん食べ続ける様は圧巻。色川さんの生きざまをみるようです。やっつけで書いたと言う文章は、言葉の選択がシャープで、色川さんのナイーブな部分が滲み出ており、とても味わい深いです。

2019/01/24

駄目男

ご存知かと思うが、色川武大には今一つ、『麻雀放浪記』でヒットした阿佐田哲也というペンネームがある。朝だ徹夜という意味で、彼は博徒として鳴らし、また、映画、芸能、ジャズと幅広いジャンルに精通していた。そんな彼は食道楽の作家がよく書く、喰いたい放題となるわけだが、高級料理が趣味という訳ではなく、とにかく雑多な物を食べ、エッセーにしている訳だが、特別、食い意地が張っているわけでもない私としては、この手の本を読んでも触感が動くというわけでもなく、そうか、色川武大はそんな生活をしていたのかぐらいな印象しかない。

2021/12/18

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