岸辺のアルバム (光文社文庫)
岸辺のアルバム (光文社文庫) / 感想・レビュー
どんちゃんママ
下重暁子さんの「家族という病」に この本のことが書いてあり懐かしくなり読んだ。山田太一さんのドラマは見てたけど、本は初読み。シナリオかと思ってたら 小説だったので 読みやすかった。台詞の言い回しが山田さんらしく、昭和の時代を感じる。「家を持てば家に拘らなければならない。会社に勤めれば会社に拘らなければならない。ある位置につけばその位置に拘ることになる。」自分の拘りを変えれば また感じ方も変わり、しあわせの定義も変わるのかもしれない。
2015/10/22
田園の風
この作品は僕が大学1年生の時にTBSで放映されたものだ。番組を観た記憶はおぼろげだ。むしろ後年、その評価の高さから存在を知ったのだと思う。小説を読むきっかけは息子の本棚にあったから。彼も読むには読んだが余り印象には残っていないらしい。この作品は、家族の有り様は様々であろうと、家族間の気持ちの伝わりの大切さを教えてくれる。それは、コミュニケーションという言葉で言い尽くせない血縁による絆のようなものだと僕は感じている。
2018/03/04
よし
ネットでドラマを見た。初めと多摩川決壊のラストシーンが強烈に残っている。無性に読みたくなった。シナリオと思っていたら、小説だった。家族の崩壊と多摩川の決壊が重なっていく。主人公はどうしても、テレビドラマの俳優が映し出される。杉浦直樹、八千草薫、中田善子、国広冨之 竹脇無我・・。家族って何だろう?絆とは、家庭の幸せとは?・・・改めて 考えさせられた。自分の家族の顔が二重写しになり、その歴史を思い出していた。。
2015/08/21
K
数年前に実家が床下浸水した時、離れて暮らしていた家族が急きょ集まった日のことを思い出した。自分には何が大切なのか再認識させてもらえたような気がする。奥田英朗さんのキャッチコピーにも強く惹かれた。
2015/01/27
おさむ
ヒットドラマの原作。不倫ヤレイプなど今から読めば、よくあるパターンの展開だが、当時としては斬新だったのだろう。洪水で流される家が、建前上の家族の崩壊を象徴する。言葉遣いが最も昭和を感じさせます。
2013/03/03
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