闇電話 異形コレクション (光文社文庫)
闇電話 異形コレクション (光文社文庫) / 感想・レビュー
訪問者
書棚に横たわっている異形コレクションから未読の1冊を手に取る。ちょっとテーマ的には弱いのではないかと読み始めたが、朝松健「若狭殿耳始末」、桜庭一樹「脂肪遊戯」、平山夢明「それでもおまえは俺のハニー」、電話の話が最後にとんでもない反転を見せる三津田信三「よなかのでんわ」、奇想あふれる関根純子「ジャンヌからの電話」とこの巻も読み応えは十分。
2023/09/29
トリオネア
脂肪遊戯、それでもお前は俺のハニー、美少女復活のみ再読。平山夢明さんの小説はハートフルでハードボイルドだ。
ちょろ
再読。桜庭一樹「脂肪遊戯」のみ再読。「暴君」「脂肪遊戯」から「砂糖菓子の弾丸―」と読みこの作家さんがお気に入りとなった。監修の解説で。「暴君」「脂肪遊戯」は「砂糖菓子の弾丸―」の後日譚となっているが、登場人物等リンクはしていない。でも同じ雰囲気、同系統であることは確か。短編をまとめた作品集出ないのかな
2010/11/29
りさ
おもしろい。おもしろくないものもおもしろい、発掘する楽しみ。表紙で身内にドン引きされたんですけど?!中身はそうじゃないのよ〜きっと信じてもらえないw
2013/11/26
madhatter
再読。発想自体に抜きん出たものはなく、むしろシチュエーションや小道具のバリエーションを楽しむべきアンソロジーであろう。私自身は「相手が確かにその瞬間、自分に時間を割いていることがわかる」「肉声が聞こえる」点で、メールより電話が好きなので、ベタではあっても、オチに人の繋がりによる救いを生かした作品が好きだ。ただ、だからこそ、それを裏返してみせた「嫁ぐ娘へ」が本気で怖い。私の中に上記の二条件があり、人の優しさを伝えられるという思い込みがあるからこそ、「憎悪を伝える」という発想が余計に怖かったのだと思う。
2012/04/13
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