藍色回廊殺人事件 (光文社文庫)
藍色回廊殺人事件 (光文社文庫) / 感想・レビュー
がたやぴん
シリーズ79。この頃になると光彦はとても柔らかく優しい。初期のように関係者を集めての推理披露はせず、知人経由で自首を促す。時折、自殺に追い込んだり、奨励したりすることもあるが今回は純粋に自首を勧める。複数の女性が登場する珍しいパターンで、このうちの1人が犯人だろうと思いながら読んだ。ヒロイン=嫁候補探しとして読んでいるため、どうしてもココに目がいく。徳島の自然を描いたことで、結果としてダム問題の社会派作品となった。鹿児島と沖縄を残し45都道府県目らしい。
2015/04/26
まり
図書館本。今回は登場人物が結構多くて…特に女性が多かったような気がする。しかも姉妹だったりして途中で何度か混乱した。藍色回廊と言う言葉の響きが綺麗で…でもその裏にこんなにドロドロの事件が隠されていたとは…何だかこの差に驚くし凄いとも思った。今回は母上もお兄さんも出てこなくて残念だった。
2024/10/21
しんすけ
浅見光彦シリーズも『沃野の伝説』あたりから社会性の強いものになっている。本書の自著解説では社会派ではないと断っているが、現代の社会問題に関心を持っていることは疑いない。327ページに「倹約や貯蓄を奨励するのならともかく、どんどん浪費せよとたきつける政治というのは、なんだか胡散臭い感じがする。」とあるのは、悪徳政党自民党を皮肉っているようで小気味良い。消費拡大で景気が好転するような嘘を振りまき増税し自己が潤うことだけを考える政治家が大半だから、本書のようにゼネコンが暗躍する場が生じてしまうのである。
2014/12/05
みろ
殺人犯がわかった時、警察でも、私立探偵?でもなく、現代版人情味あふれた浅見の行動に脱帽(*^▽^*)
2013/03/12
たけお
中学生時代に読了
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