ベジタブルハイツ物語 (光文社文庫 ふ 19-1)
ベジタブルハイツ物語 (光文社文庫 ふ 19-1) / 感想・レビュー
ぶんこ
題名の面白さにつられて読んでみました。 ワンルームのアパートを建てた大家の当時小学生の娘が、同級生のお花の名前のマンションの話に憧れて提案。 部屋の名前がダイコンはちょっといやですが、アボカド、ブロッコリー、キャロットは・・いいかな? 一番好きな名前は犬のシッポナ。 名前ばかりの印象を書いてしまいましたが、物語そのものは、どこにでもあるアパートと大家の日常で、ゆる~く流れていました。 それだけに感想も特に浮かばない。 いまどきの若い男の人の内面が少しわかったかな。
2015/05/14
佐島楓
部屋に野菜の名前がついたアパートと、その隣に住む大家さん一家の日常。他人から見た自分、あるいはその逆ということを考えさせてくれる。ちょっとしたことでひっくり返る相手の(あるいは自分の)印象。意識していないことであっても、日常にはこれだけのドラマがある。軽めの読み心地で、とてもよかった。
2014/03/01
たま
ドラマティックなことが次々と起こるわけではないけど、作中の世界が読者の生きている世界と地続きであると感じる連作短編集。主観と客観の食い違い、日常的に生じる誤解がユーモアを交えながら描かれていて、面白くもあり切なくもあり。自分も登場人物たちと同じように何かを勘違いしているだろうし、思わぬ所で思わぬ人から反感を買ったりもしているだろうから気を付けなければと思いますが、決してそれらをゼロにすることは生きているうえでは無理だろうなと思いました。
2014/11/10
カピバラ
面白かった!野菜の名を冠したアパートを軸に、その大家の家族や住人の人間模様を描いた物語。個人的には、ゆるーいお兄ちゃんが好き。
2013/12/05
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
A号室はアボカド、Bはブロッコリー、Cはキャロット、Dはダイコンというように、部屋に野菜の名前がついたアパートに住む住人と、その大家さんの子どもたちの物語。部屋に野菜の名前がついているという設定自体は楽しかったものの、それだけで終わってしまったと感じてしまったのが残念でした。大家さん家で飼っているシッポナという犬が可愛かったです。★★★
2010/06/28
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