眼 (光文社文庫 み 26-2 水上勉ミステリーセレクション)
眼 (光文社文庫 み 26-2 水上勉ミステリーセレクション) / 感想・レビュー
marukuso
不気味な終わり方で水上作品の中ではなかなか異色な気もする。繊維業界を舞台にした作品は結構読んだけど、著者自身、職を多々経験したからこそ書けるディテールだと思う。その中で培われたであろう人間感の重厚な描かれ方が好きだ。
2023/08/10
しゃんしゃん
著者が社会派推理小説作家とは・・飢餓海峡をミステリーと捉えていなかっただけに驚いた。50年以上も前に書かれた作品だが古臭さは余り感じなかった。単なる犯人探しに終わらず、平凡な人間の悲劇と怨念が終盤で多少グロテスクに描かれている。書きたいことと求められることの狭間で生まれた水上作品。その意味で興味深かった。
2015/03/23
Genei-John
捜査に疲れて帰ってきた刑事を暖かく迎える妻。この作品にもそういう場面が登場し、心に染みるね。社会派はこうでなくちゃ。
2014/04/10
すえ
(★★☆☆☆:読んだケド・・・?)社会派はもういいやw 問屋とか倒産とか、詐欺とか・・・・本の世界には、現実バリバリはいらない。現実逃避、脳のリフレッシュに読んでいるんだから!
2013/06/14
のん
狂気じみた犯罪をごく普通の人たちが犯す怖さ。最後の場面の恐ろしさといったら。
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