パンドラ'S ボックス (光文社文庫)
パンドラ'S ボックス (光文社文庫) / 感想・レビュー
KAZOO
北森さんの初期の作品とエッセイが綴られています。7つの短編がありますが、そのうちの幾つかは今まで読んだシリーズものがあります。また珍しい時代物もあります。今まであまり知らなかった北森さんのデビュー頃の仕事の様子などが語られていて、若いころにはかなりハードな仕事をされていた様子がわかります。週刊誌の記事なども結構書かれていたようです。
2023/11/14
yu
Kindleにて読了。短編&エッセイ。エッセイはいらなかったなー。前半は面白かったんだけど、後半は何だかあんまり北森さんの感じがしなかった。
2019/03/02
Yuki
北森鴻の幻の短編デビュー作や今はなき「小学三年生」に掲載されたジュブナイル、裏京都シリーズの未発表短編(プロトタイプ?)や久生十蘭の顎十郎オマージュを含むバラエティー溢れる短編集&エッセイ。若きライター時代から不健康なエピソードがぽろぽろと出てきて、40代で亡くなった著者に思いを馳せる。個人的に時代物が割といい雰囲気ではまったので、ずっと読めてなかった「狂乱廿四孝」を読んでみようかなと。
2018/07/08
み
さくさくと♪エッセイから受ける人物像に(@_@)、陶子さんや那智さんを書かれた方なのよねぇ。この作家さんのを読むたび、もっと読みたかったなぁと思います(T_T)
2014/10/02
空猫
初期7短編の間に7つのエッセイを挟んだ北森鴻の自己紹介のような本。すでに北森鴻らしく完成されている。エッセイでは雑文ライター(文学的雪かき作業者)から職業作家への転身の経緯が毒舌・軽口で語られる。若い頃書き散らしたような文章は書かないという完成度へのこだわりと、古い作品やボツになったアイデアの再生に忸怩たる思いを募らせる妙な潔癖さを感じる。若いころの不摂生と作家時代のストレスと過労が夭折の原因なのかな、と思わなくもない。「僕のほうが先に逝ってしまうかなあ、と最近しみじみ思う」という記述は真実だったのか。
2015/06/09
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