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死火山系 (光文社文庫)

死火山系 (光文社文庫)

死火山系 (光文社文庫)

作家
水上勉
出版社
光文社
発売日
2008-01-10
ISBN
9784334743697
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死火山系 (光文社文庫) / 感想・レビュー

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だい

自分の欲の為にやったとはいえ、男の生い立ちを思うと寂しく悲しかったに違いない。「どんな男でも涙を流すものですね。」「神様が、このように人間をこしらえられるという事だよ。」人間の心を深く問う物語。

2018/05/15

marukuso

浅間山の噴火から、岩手秋田の奥羽山脈の山中での死体の発見、山林王・檜山家を襲う不幸の裏に金鉱脈をめぐる父と息子の確執が。陸稲を栽培するために奔走していた江田と檜山家の娘・絵理子の二人の恋が暗い物語に花をそえる。最後の最後に明かされる事件の真相はここまで読み進んだ読者を裏切る結末で、すこしがっかりなのだが、ぐいぐい読ませる感じはやはり面白かった。

2018/09/11

yin

戦後の山林問題をテーマとする社会派推理小説。当時の山林解放、入会権についてはもう少し踏み込んで欲しかったが、当時を生きる人々の描写が生々しく、一気に読み進めてしまった。水上氏の読ませる筆力、恐るべし。

2023/09/12

琵音

かなり時代を感じる内容です。高度経済成長の前、陸稲を山間地に普及させようと研究・奔走する江田が山林王の娘と行方不明になった彼女の父を探すというのが主なストーリーですが、その背景には、林業の複雑な問題がありました。浅間山の噴火が面白い形で使われています。

2016/04/29

のうみそしる

続きが気になって一気読み。みんな怪しい。解説にもあるように、社会派としてのテーマが一番最後に出てくるのでそこは薄れてしまうがミステリ、エンタメとしてだけで一級品。

2024/03/16

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