仮宅: 吉原裏同心 9 長編時代小説 (光文社文庫 さ 18-21 光文社時代小説文庫)
仮宅: 吉原裏同心 9 長編時代小説 (光文社文庫 さ 18-21 光文社時代小説文庫) / 感想・レビュー
KAZOO
吉原裏同心の9巻目です。吉原がなくなってしまって江戸の各地に分散されます。それを狙って悪さをする輩がいてそれに対して主人公たちが活躍します。相も変わらず強さともてもてぶりが目立っています。もう少し骨のある相手が出てきて1冊で終わらないケースが出てもいいのではないかと感じます。
2017/10/19
kinupon
益々快調。幹次郎の活躍に胸がすくようです。吉原が炎上して題名の通りの仮宅で起こる事件を今回もハラハラしながら読み終えました。
2017/11/11
NAO
吉原の廓内全焼後、仮宅営業中に起きた事件。吉原の妓楼が仮宅になったことで、遊女たちは囲われた場所に閉じ込められた状態ではなく、江戸の一般の人々と接することも多くなった。そういった状況は、遊女たちに解放感をもたらしはしたが、高級な遊女である彼女たちが狙われるという危険性をも増すことになった。遊女たちの暮らしぶりだけでなく、何とも苦しい江戸の侍たちの御家事情も詳細に描かれた作品。吉原裏同心・神守幹次郎たちの、懸命な捜索が江戸の新たな一面を暴き出す。
2019/08/24
はにこ
焼失してしまった吉原。花魁達はそれぞれ仮宅へ。散り散りになった仮宅に吉原会所の面々は四苦八苦。そんな折りに遊女の失踪事件が勃発。見回りだけでも大変なのに、次々と遊女が失踪。っという展開。犯人に意外性があって面白かった。この事件を機に染井大夫からも好かれる幹どの。モテモテ。さらに、密かに落籍されたおちよを守り、年の瀬を迎える。幹どの、一年頑張りました。
2020/09/07
藤枝梅安
天明七年の暮れ。11月に吉原が炎上し、吉原の外で「仮宅」として営業を続けていた。会所の面々や幹次郎はそれぞれの仮宅を忙しく巡回していた。師走に入り、遊女が次々と姿を消す事件が起こり、足抜けと誘拐の両面から探索を開始する。複数の証言から足抜けではなさそうだと目星をつけた幹次郎らは、誘拐した遊女を上方に運び売り飛ばそうとする一味の尻尾を掴む。幹次郎の「ちぇーすとぉ」の気合が江戸の夜を切り裂く。汀女という妻がある身の幹次郎に吉原で一ニを争う墨染と染井が張り合うように幹次郎の気を引く。
2010/10/08
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