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鬼のすべて (光文社文庫 く 10-7)

鬼のすべて (光文社文庫 く 10-7)

鬼のすべて (光文社文庫 く 10-7)

作家
鯨統一郎
出版社
光文社
発売日
2008-04-10
ISBN
9784334744038
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鬼のすべて (光文社文庫 く 10-7) / 感想・レビュー

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セウテス

作者は独特な歴史の謎解き解釈が特徴ですが、本作は鬼を題材にしたミステリ。主人公渡辺みさとは、警視庁捜査1課に配属になったばかりの新人、鬼を名乗る連続殺人犯を追う。民俗学からギリシャ神話など、色々な鬼に繋がる知識を基に、様々な解釈を楽しむ事が出来る。気楽にこう言った解釈を面白いと思える読者は、気軽なミステリとしても満足でしょう。鬼という概念がひっくり返る説明ですが、現代の人間社会の問題と考えても、中々納得のいく設定です。警察内の人物描写が雑に感じますが、初級ミステリとして犯人にたどり着ける喜びは良いと思う。

2017/03/27

とも

★★★★内容は題名のとおり「鬼」がテーマ。それをミステリーに仕立てて読みやすく再構築されている。鬼についてそれほど興味があるわけではないが、その概念が大きく覆る一冊で、その正誤に関わらず さすが鯨としか言いようがない。

2014/10/13

はつばあば

内容はともかく、鬼に対する知識が増えたことがおもしろい。メソポタミアの時代から伝承されてきた鬼。いつの時代にも私達の周りにいる鬼。鬼に対する<あはれさ>が好きな私。些細なことの積み重ねが心に鬼を住まわせる。鬼を住まわせる前に、差し伸べられる手があったなら鬼はいなくなるはずなのだが・・・。人が存在する限り鬼は無くならない。鬼に興味のある方なら面白い本です。

2014/10/20

coco夏ko10角

連続殺人、そして「鬼」について。主人公含め警察の言動にはちょっと…な場面もあるけどもうそこは。鬼に関する知識や様々な解釈、すごいなぁ。

2019/06/21

TheWho

「邪馬台国はどこですか?」や「新・日本の七不思議」等のハチャメチャな歴史解釈で異彩を誇る著者が、連続殺人事件に隠された鬼伝説の真相が絡んだ民俗学・歴史ミステリー。著者真骨頂のハチャメチャなお笑い歴史ネタとは違いシリアスな推理ミステリーとして展開し、鬼伝説もギリシャ神話やギルガメシュ叙事詩、そして日本古典や柳田国男の民族学迄および、生々しい解釈が殺人事件の真相に導きだされていく。著者の新たな魅力を堪能でき、歴史ミステリー好きには、お勧めの一冊です。

2016/04/24

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