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美月の残香 (光文社文庫 う 18-1)

美月の残香 (光文社文庫 う 18-1)

美月の残香 (光文社文庫 う 18-1)

作家
上田早夕里
出版社
光文社
発売日
2008-04-10
ISBN
9784334744076
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美月の残香 (光文社文庫 う 18-1) / 感想・レビュー

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yumiDON

一卵性双生児の真也と結婚したこれまた遥花の一卵性双生児の姉、美月。波乱はありつつも、幸せな生活を持つはずだった4人の双子達。ある日、美月が失踪するまでは。匂いという本能に訴えかける不思議な感覚。狂気を孕みつつ、物語は陽が翳る日食の世界へと傾いていく遥花の日常。香水とは、匂いとはここまで人を狂わせるものなのか。何とも言えない面白い物語だった。

2017/02/26

まじゅ

2年積んどいた本。タイトル通り主役は香りだった。香水は概ね石油由来の合成香料である。私事だが、ちっとでも付けている人が同じ空間にいるだけで、目眩・吐き気・頭痛に悩まされる身としては読んでいるだけで気持ち悪くなった。どんな香水でも本来の香りを認識する前に速攻で“こいつはキケン!逃げろ!”と身体が反応してしまう。フローラルだろうがシダーだろうがシャネルだろうがジバンシーだろうが、私にとっちゃトイレの洗剤か除草剤と同じ類の臭みしかしない。ということで、これを選んだ私のミス。やっぱ上田さんはSFのが面白いかな~。

2015/07/02

あなほりふくろう

真也「hshsさせろ」これに道中ずーっと気持ち悪いものを見る思いで、付きまとわれる遥花さんの苦悩、葛藤にじりじり追い込まれるサスペンス感を感じながら、うまいこと乗ることができた。鮮やかな落としどころなのだけど、かえって、最後のおいしいところを全部調香師に持っていかれちゃったみたいなモヤモヤ感が。〈香りの魔術師〉シリーズの第1作目ということならこの調香師の強烈なデビューを面白く思ったのだけど、これ1作だけなのが残念。

2014/10/06

フリスビー

★★★★☆SF作家というラベルなしで読むと、なかなかに味わい深い作品です。ふたごの姉妹がふたごの兄弟と結婚しますが、ある日姉の美月が失踪したのを境に始まる、“香り”に囚われた愛憎劇。ミステリーっぽいけれど違う、何とも言えない残り香が物語の余韻を感じさせます。なかなか不思議な読後感で、こういうのは好きです。香水シリーズで続きが読みたいですね。

2014/09/04

らむり

義兄が、失踪した妻の匂いを愛おしむお話。義兄が気持ち悪い。。

2013/07/02

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