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女奴隷は夢を見ない (光文社文庫 お 39-4)

女奴隷は夢を見ない (光文社文庫 お 39-4)

女奴隷は夢を見ない (光文社文庫 お 39-4)

作家
大石圭
出版社
光文社
発売日
2008-05-13
ISBN
9784334744205
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女奴隷は夢を見ない (光文社文庫 お 39-4) / 感想・レビュー

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ミカママ

【読メエロ部】横浜のどこかに、人間を売買する場所があるという。人はそこを『横浜奴隷市場』と呼んでいる、で始まるこの作品、またしても大石さんにノックアウトされた。彼自身は「世の中に存在する富と幸福の分配、人が人を支配すること」を書きたかったのだと思う。わたしにとっては究極の恋愛小説でもあった。ふたりが過ごした静かな時間、そして、諦めることで人生を生き抜いてきた女。官能的な描写はあるが、必ずしもそれが主題ではない。作中でてくるウイスキーが美味しそうであった。「響」というブレンドウイスキー、飲んでみたい。

2018/12/23

mr.lupin

大石圭さんの著書23冊目を読了。横浜のどこかに、人間を売買する場所があるという。人はそこを『横浜奴隷市場』と呼んでいる。この作品も大石ワールド全開の拉致、監禁などの狂気に満ちた世界はあるものの、思わずスッと入り込んでしまうのは、大石さんの筆力なんだろうか? 最後は少し切なさが残るところなどは、大石さんらしい作品だと思う。また思いの外悪い人も少なかったようで意外に感じた。⭐⭐⭐⭐⭐

2023/09/17

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

春菜はその日、父親の使いで横浜にあるビルに書類を届けることになった。そこに待ち受けていたのは・・。良くも悪くも期待を裏切られた話でした。人身売買という商売をしているからといって、それを手掛けている彼らが極悪非道などうしようもない人間という訳ではありません。作中にあった「ペットショップの店員」という例えが、取り扱っている商品が全く違うけれど、この小説のことを端的に表しているなと思いました。出来ることなら高野が何故ここまで人に興味を持てないのか。その辺りの事をもう少し掘り下げて描いて欲しかった。★★★

2012/01/18

井戸端アンジェリか

女奴隷だって夢くらい見ないとやってられないべさ!!と、タイトルにツッコミ読始。もしかしたら再読なのか、よくあるパターンなのか、大石圭節だからなのか、スルッと頭の中に入りました。奴隷商人目線が良い。良い代わりにエグさはマイルド。マイルドだけど一応言いたい。百歩譲って親にその権利があるとしても、ダンナにそんな権利はあるのか?お前を売り飛ばしてやろうかクソ野郎。

2018/11/04

koguma

日本に奴隷市場なるものが存在して、本人の意思とは無関係に家族に売りに出される女達の絶望や、物心ついた時には既に誰かの所有物となって生活することを余儀なくされた外国人の女の心の中を垣間見れたりするお話だった。話自体は、こういうことも起こりうるだろうなという現実味も持たせてあって、なかなか面白いと思うけれど、同じ表現の繰り返しが何度も何度もでてくるのには辟易した。小説を読む醍醐味として、自分ではさっと浮かばないようなあらゆる言葉や表現を巧みに使ってもらって、その世界観にどっぷり浸りたいなあと一読者としては願う

2017/09/30

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