取調室 新装版: 静かなる死闘 (光文社文庫 さ 3-106 笹沢左保コレクション)
取調室 新装版: 静かなる死闘 (光文社文庫 さ 3-106 笹沢左保コレクション) / 感想・レビュー
James Hayashi
殆どが取調室の中での会話。犯行を裏付ける物証と自供を引き出す容疑者と刑事の攻防。完璧なるアリバイを堕としていく刑事はいいが、曖昧な動機と感じた。
2019/05/02
coco夏ko10角
「取調べを主体にした推理小説っていうのは、まだ読んだことがありませんよ」確かに、事件によってはそういう推理小説があったっていいはずなのだ。ほとんどの場面が取調室、話してるのは水木警部補と容疑者の二人。事件の真相はなんとなく予想できるけど、それを警察側がどう証明するのか?と気になってあっという間に。火サスではシリーズになったみたいだけど、小説はこれ一冊なのかな。御子柴刑事がいいキャラしてるし、もっと読んでみたかった。
2019/04/13
はんげつ
個人的に笹沢作品の中では少し落ちる一冊でした。このアリバイトリックがもしわからないままだったら警察としては大失態だったに違いないという部分です。しかしその元になる着想は推理小説を読んでいれば一度は考えたことがあるだろうもので、それかぁ!という快感もありました。取調室が場面のほとんどである本書ですが、被疑者の冷徹で計画性のある人物印象がその姿を変える最後の謎解きには(上記の不満があるものの)唸らされました。読者としても被疑者に一対一で向かい合ってきたからこその驚きで、よかったです。
2019/12/31
黒い森会長
容疑者と刑事の取調室での攻防。焦点は、鉄壁のアリバイ。完全に準備した?犯人を刑事は「落とせるのか」時間との戦いでもあった。サスペンス物。読みどころはp126-130までの推理小説論?。こんなサスペンス物に挿んでくるとは。 エッセイ2編収録。
2017/08/16
だっち
★★★☆☆
2017/10/04
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