いのち、生ききる (光文社文庫 せ 3-6)
いのち、生ききる (光文社文庫 せ 3-6) / 感想・レビュー
陽子
過日の瀬戸内寂聴氏のご逝去の報に接し、久しぶりにこの本を開いた。故・日野原重明氏との対談の本書。愛蔵本として手元にずっと置きたいと思う一冊である。おふたりはご高齢であるが、精神は非常に瑞々しく躍動的に常に前進していた。「生きるというのは死ぬその日まで自分の可能性をあきらめないこと」。たくさんの試練や苦労を越えて、多くの人と関わりながら得てきた「人」と「命」を見つめる視点は、歳を経ないとわからない重みがあり、深みを感じた。珠玉の言葉がたくさん。
2021/11/15
ミナコ@灯れ松明の火
当時90歳と80歳だったおふたり。表紙の写真だけでも何か「伝わる」。長くそこにあるもの、長く生きているものはそれだけでも何か魂のようなものが宿っているように感じられるけれど、このおふたりから感じられる「魂」は尋常じゃない。長く生きているからこそ辛いこともきっと多く、その分着実に優しくなっていかれたのだなあと、数々のエピソードを読みながら感じた。いつまでもお元気で!
2012/02/08
陽子
手に取り再読しました。16年も前に出版された本だったんですね。ものすごく心に響いてくることがたくさん、たくさんあり。 今は看取りや緩和医療に携わる方々が多くなってきている時代ですね。家族を看取った経験を持つ者として、ぜひともそんなお仕事に携わっている方々に手に取って見ていただきたい一冊です。「続・生きかた上手」の本と併せて。心ふるえる思いがします。
2018/08/04
フジコ
自分の趣味ではなくまず手に取らない類ですが、読書家の友人が瀬戸内さんのファンで貸してくれました。医者の日野原さんという方との対談集でした。お二人とも戦争を経験されていて、日野原さんは「よど号事件」に巻き込まれた経験や、大病を乗り越えた経験が医師として生きるご自身をどのように成長させることが出来たか等の体験談を語られています。勉強になりました。日野原さんはクリスチャンのようですが立場は違えど互いに様々なご苦労を経て、今や人生を達観された境地で、幸せそうに語りあっておられます。お元気なご様子が何よりですね。
2013/12/06
ぴゃお
90歳の日野原先生と81歳の寂聴さんの対談。お二人ともお元気で明るく逞しい。あやかりたいものです。
2011/12/03
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