月とシャンパン (光文社文庫 あ 45-2)
月とシャンパン (光文社文庫 あ 45-2) / 感想・レビュー
ミカママ
男と女の愛情のバランス、出逢い、別れ、そして「再会」のタイミング。どれもちょっとのさじ加減でうまくことが運んだり、そうでなかったり。大人の女性の恋愛短編集。
2019/07/19
Shinji
出会った場所にはいつまでもいられない。 歳を重ねると、今いる場所との違いが「後悔」とか「焦り」って言葉に置き換えられちゃう。『恋』というものが浮き立つばかりじゃないと分かるのは日々を重ねて大事なものの価値を割り切るから。 お気に入りさんのレビューから手にした有吉玉青さんですが、とても良かったです!連作じゃない20代から40代後半の女性の色々な恋模様のお話ですが、歳を重ねるにつれ、未来や過去でなく「今」に価値を見いだす様子がとても素敵に描かれています。恋を忘れかけた大人の女性にオススメです。
2016/07/04
じいじ
著者の『美しき一日の終わり』は、静謐でしっとりしたオトナの恋愛小説で愉しめました。三作目の今作は、いろいろな年代・タイプの女性をお描いた恋愛短篇集。オトコの爺ィからみると、めんどくさい女もいましたが、描写が緻密でテンポも良くコミカルなところもあって面白いです。個人的には不倫の恋の話ですが、表題作が好きです。口角が上がった色気のある四十路の独身女が主人公。妻子ある醜男ではないが美男でもない男を愛してしまう…。どうも、美人は顔カタチで男を選ばないようです。母・有吉佐和子とは違った作風で、もっと読んでみたい。
2019/05/09
pdango
★★★★☆20代から40代の女性が主人公の恋愛短編小説。40代で恋愛を味わえると人生トクした感があると思う。そして、最後の恋愛を「好きって、ときめくとかそういうのじゃなくて、ずっと一緒にいるうちに思い出がふえて、もう今更離れられない感じ」に移行して締め括れる人生に本気で憧れる…
2019/07/30
ネコタ
面白かった!ドキドキしながら読み進めた。20代から40代の女性の恋愛短編小説。日常のちょっとしたところや、ずっと友達でいたけどある日急に、さらには、久しぶりに再会して、というシチュエーションで恋に落ちる。もしかして落ちていたけど気付かなかっただけとか。昼ドラにいいかも。
2019/05/25
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