松本清張短編全集 2 (光文社文庫 ま 1-14)
松本清張短編全集 2 (光文社文庫 ま 1-14) / 感想・レビュー
Aya Murakami
ブックオフオンライン購入。 青のある断層は上達したアーティストや漫画家さんの作品がつまらなくなるあるあるですね。そしてあとがきによると実話がヒントだったのですね。いつの時代も盗作はいけませんよ…。赤いくじはいわゆる慰安婦問題ですね。ちょうど他館図書館の慰安婦問題の本を取り寄せ中なのでタイムリーでした。胸糞悪い結末、全員米兵に蹂躙されればよかったのに…。
2024/08/12
ソーダポップ
初期の松本清張作品には人物に着目した歴史短編が多い。この著書に登場する、大久保長安、松平忠輝、江藤新平といった人物たちの心理や境遇を通して、現代に相通じる人間社会の根源に迫っている。また、主人公の設定に、視点の位置に清張作品ならではのものがある。本書に収録されている「青のある断層」や自身の戦争体験をベースにした「赤いくじ」がそれである。人の持つ深き業に迫る名作品集でした。
2022/07/03
KAZOO
初期のころはやはり歴史に関する短篇が多いと思いました。この中にも8編の短編があるのですが、半分が時代物です。松平忠輝の「面貌」、大久保長安の「山師」などはうまく書かれていて、今これだけを書ける作家がいるのかと思います。
2014/09/05
とろとろ
松本清張短編集の第2集。巻末に本人の解説があって、嘘と本当の境目が判って面白い。著者は子供の頃から貧窮し、学歴もなく苦労して、ようやくその社会的地位を確立した。短編の時代は、作品が生活の糧にもなっていたようで、真に迫っているようである。
2015/05/28
ランラン
松本清張は短編にこそその魅力が詰まっている。なぜなら読み終わったときの心にいつまでも残る印象が他では味わえないと感じるからです。
2020/09/25
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