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松本清張短編全集 4 (光文社文庫 ま 1-16)

松本清張短編全集 4 (光文社文庫 ま 1-16)

松本清張短編全集 4 (光文社文庫 ま 1-16)

作家
松本清張
出版社
光文社
発売日
2008-12-09
ISBN
9784334745202
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松本清張短編全集 4 (光文社文庫 ま 1-16) / 感想・レビュー

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ソーダポップ

短編全集4のこの集で「箱根心中」は、それほど深刻に追いつめられた原因もなくて男女が情死にいたる些細なきっかけといったものをテーマにして、やや拡大された書き方がなされている。「筵」は、幕府御用のお茶壷を輸送する道中の出来事を題材に書かれている。「殺意」にいたっては推理小説的な書き方をしていて一種の倒叙ものである。その他「壺笛」はおそらく作者の架空の話と思われ、歴史に基づいて書かれている「柳生一族」はいわゆる剣豪書小説など、いっそう短編は多彩になっており。人間観察に鋭さを見せる全集となっていました。

2022/10/13

KAZOO

8編の短編が収められています。清張の短篇というのは社会的な問題をうまく推理小説にしてしまうものが多いのですが、この巻にある時代物が結構面白くというか新鮮に感じました。それにしてもうまいと感じます。読んでいて森鴎外の短篇を思い浮かべました。

2014/09/24

とろとろ

短編全集4冊目。日常のふとした出来事から、殺意が生まれたり、心中することになったりと、さまざまなシチュエーションのミステリーが並べられているように思う。どれも何処かで読んだような、また誰かが書いていたような、そんな錯覚にとらわれる作品群だった。もしかすると、これらが全てのミステリーの原点かもしれぬと感じたほどだった。

2015/07/13

ながのゆうこ

「白い闇」意外な展開にまんまと騙された 押さえつけられていた者、愛情がなくなったとは信じられない妻、謝罪にしては丁寧すぎる兄、 展開に反してひっかかるかすかな事を丁寧に考えていけば犯人に辿りつけたかもしれないのに残念、湖上の霧に隠されていく情景には思わずぞわっとした。

2018/02/10

桜もち 太郎

短篇集。「殺意」と「白い闇」はミステリー。一切無駄のないコンパクトさが良い。男の嫉妬が犯罪に繋がって聞くさまが面白い。殺意は出世欲の嫉妬。「白い闇」は男女間の嫉妬。嫉妬は恐ろしい。時代物は作者曰く「とりたてていうほどでもない。ただすらすらと書いていったにすぎない」らしい。

2018/05/03

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