黒髪の月 (光文社文庫 さ 16-17 光文社時代小説文庫)
黒髪の月 (光文社文庫 さ 16-17 光文社時代小説文庫) / 感想・レビュー
roomy
ライブラリーで借りた。表題作が良かった。『蜜柑庄屋』は村の将来のために蜜柑作りを始めた金十郎を馬鹿にしてその日の食べ物の事しか考えない村人にイライラした。村八分にしてるくせに食べ物は分けろっていう考えがどうにもわからない。貧しさは人を自分勝手なものにするんだろうか。こんな感想を書いている私も同じ状況になったらどうなのだろうか。う〜ん、難しいな。
2012/06/01
オレンジ。
各時代に生きた人間の業を鋭く描く短編集。中でも「蜜柑庄屋・金十郎」が印象に残った。読み進むうちに金十郎が現代の「リンゴが教えてくれたこと」の木村秋則さんと重なった。木村さんも農薬を使わないリンゴの開発に周りの反対や生活に負けることなく長い年月をかけて成し遂げた方。いつの時代にもこういう人物が出るのだな。「黒髪の月」の一編として埋もれているのが惜しいくらい。
2014/09/21
りえぞう
○。色々な時代の時代小説短編集。平均的に面白くなくはないが目立って好きなのもなかったかな。
2019/11/25
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