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愛をください (光文社文庫 つ 14-4)

愛をください (光文社文庫 つ 14-4)

愛をください (光文社文庫 つ 14-4)

作家
辻仁成
出版社
光文社
発売日
2009-06-11
ISBN
9784334746001
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愛をください (光文社文庫 つ 14-4) / 感想・レビュー

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ちーたん

★★★☆☆読友さんのレビューに惹かれ購入した作品。児童養護施設で育つ18歳の《李理香》。自殺未遂を繰り返す彼女のもとに見知らぬ男性《基次郎》なる人物から一通の手紙が届き、2人の赤裸々な文通が始まる。不満や不幸ばかりを綴る《李理香》とそっと今という時間の大切さを諭す《基次郎》。書簡形式でおりなされる構成があまり得意でないため、《李理香》をどうしても好きになれなかった…でも《基次郎》の手紙の言葉からいくつも感銘を受け、終盤にかけてわかる真実が切なく、基次郎の言葉や思いが胸に染みた。

2019/04/08

sakap1173

施設で育った李理香が、施設の先生に紹介された基次郎と文通するお話。李理香は愛に飢えているがゆえに、不器用な生き方しかできず、そして傷ついていく。そんな李理香を基次郎は手紙という形で少しづつ再生にいざなっていく。ラストは限りなく切ないストーリーだが、基次郎の愛の深さを際立たせる。そんな温かいお話しでした。辻さんらしいですね。

2022/04/07

coco

何度も何度もこの本を開いては閉じてしまった。涙が止まらなくて。どうして今までこの作品に気付かずにいられたのか。「お互い誰にも言えない真実を語る」「絶対お互い会わない」というルールのもと文通を始めた李理香と基次郎。手紙というやり取りだけで進められる物語だけれど、それ故に1つ1つの言葉が胸に突き刺さる。李理香の叫びが。基次郎の祈りが。基次郎の言葉がどれも素敵で、李理香へのメッセージなのに私まで励まされたような気持ち。本当に良い作品でした。おすすめです。

2019/01/09

団塊シニア

男女二人の手紙のやりとりから始まる物語の展開、最後の悲しい結末には感動した、作者の筆力が一気に読ませる魅力があり、人間愛を描いた素晴らしい作品である。

2018/10/15

マッピー

相性が悪いのか、今まで読んだ作品のどれ一つも素晴らしいとは思えない作家が、この辻仁成だ。なにかこう気取ったような文体。不自然な設定から生まれる不自然な人間関係。言動に説得力のない登場人物たち。何よりも、主人公たちの不誠実さが嫌いです。でもこの作品は、設定こそ不自然だけど、李理香も基次郎も互いには誠実で、そこがいままでとは違ったな。でも、今後彼の作品は、もう読まなくてもいいなあ。私には合わな過ぎるので。

2024/04/13

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