輪廻の山: 京の味覚事件ファイル (光文社文庫 お 33-5)
輪廻の山: 京の味覚事件ファイル (光文社文庫 お 33-5) / 感想・レビュー
たくのみ
ここのところはまっている食べ物ミステリー。京野菜がサブタイトルに並んでいておいしそう。夫の転勤でやってきたお料理好きな凪子さんが、小粋な京都郊外で遭遇するのは、金田一耕助ばりの陰惨な事件ばかり。偶然と機転で、なんとか解決(もしくは、寛解)するけど、いつか大変なことになりそうな「事件遭遇体質」。早めに探偵に転職したほうがいいかも。
2015/01/22
もも
事件はあまり食材とは関係がなく、殺人事件で悲しいものが多かったです。料理研究家を目指す凪子さんは、野菜を作っている農家さんを紹介してもらったり積極的に行動します。でも、その積極さと霊感で事件の匂いをかぎとることに(とはいえ、解決するというよりは、解説役の凪子さんでした)。巻末にレシピがついているので、作りたくなった料理の参考になりました。あと、「糺(ただす)の森」に行ってみたくなりました。
2024/08/18
青葉麒麟
ほのぼのとした表紙のイラストと内容のギャップが激しすぎる。人間の嫌な部分が余すことなく出てる。ちょい胸焼け気味(>_<)表題作が一番嫌な感じだったな。だけど、料理は本当に美味しそう( ゜ρ゜ )
2013/06/02
misalyn
美味しい料理と京都に惹かれて手に取った一冊。ミステリアスな事件かどうかは「?」だし名推理かどうか疑問だけど、出てくる京野菜と凪子の作る料理はどれも魅力的だった。やっぱり賀茂茄子が良いな。
2015/09/24
はりせん
「探偵が謎を解く」と言う形ではなく、凪子が論理的にわかっていたとか、地の文で明らかにされる、と言う形なので純粋に推理小説とは言えないかも知れないが、内容的に重たさを感じるわけでもなく、暗さを感じるわけでもなく、人物描写も、キャラクター、論理展開も、当然地の文にも、難なく、さっくりと読める。 事件も京都と言う土地柄か(ただのイメージだけなのか)、少し人情的な事件が扱われる率は多いのだけれども、特別重たい内容などはない。 悪いところがあるとすればさくさく読めてしまう点かな、と言う作品なので、(僕の知る限り)続
2011/12/20
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