KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

犬坊里美の冒険 (光文社文庫 し 5-39)

犬坊里美の冒険 (光文社文庫 し 5-39)

犬坊里美の冒険 (光文社文庫 し 5-39)

作家
島田荘司
出版社
光文社
発売日
2009-08-06
ISBN
9784334746278
amazonで購入する Kindle版を購入する

犬坊里美の冒険 (光文社文庫 し 5-39) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

がたやぴん

龍臥亭事件から約10年後のお話。里美ちゃんは、横浜での大学生活を終え、司法試験に合格。研修生として配属された事務所に殺人犯の弁護依頼が舞い込む。起訴された容疑者との接見、法廷が舞台でスピンオフとは言え雰囲気は異なる。弁護団の隅っこで大人しくできるわけもなく、大活躍。現れて五分と経たずに消えた死体。切り札として御手洗の連絡先を持っていると書かれたたげに、壮大なトリックの予感。電話で登場した石岡に感動はしたがトリックとは無関係。里美ちゃんが主役なだけにドタバタ感はあるけれど、伏線の効いた立派なミステリ。

2016/12/13

Tetchy

当時一登場人物に過ぎなかった里美がこのような1つの物語の主人公を任されるとは誰が想像しただろうか?本作における犬坊里美の年齢は27歳であるが、これがとても年相応とは思えないほど落ち着きがなく、涙脆い。とにかく自分の無能さに絶望し、将来を悲観し、何かにつけて泣くのだ。これでは二十歳前後の女性だし、せめて24までというのが正直な思いだ。しかし本書における死体消失のトリックは前半にエピソードとしてさり気なく書かれた事が実は大いに関わってきて、なかなか面白かった。ただ法曹関係者が本書を読んだ時にどう思うだろうか?

2010/04/28

えいなえいな

終始御手洗が出てきて事件を解決させてしまうんじゃないかとドキドキしながら読んでいました。それだけで面白さが増します。それ抜きでもテイストの違った島田荘司が楽しめて良かったです。ほぼ法廷ミステリーでしたがユーモアも絡めながら法廷慣れしてなくても楽しめるようにしてくれている気がしました。なんとなく続編もあるような感じもするのですが、あるのでしょうか、あったらぜひ読みたいですね。

2020/04/05

ぴかりん

Kindleにて。龍臥亭事件の里美ちゃんが主人公。司法修習生となった里美ちゃんが、弁護士事務所に派遣され、岡山県総社市で起きた殺人事件の真相を探っていく物語。若い女性が主人公なので、今までの島田作品とは違った作風ではあるけど、ミステリーとしてとても面白かった。舞台がすべて馴染みのある地域ばかりで、それもまた楽しかったな。

2021/08/22

naolog

またも津山だ倉敷だ岡山だ。行ったことがあると親近感。犬坊さんは自信なさげですが、誰しも初めての仕事なんてこんなもんじゃないでしょうか。

2018/09/20

感想・レビューをもっと見る