マジカル・ドロップス (光文社文庫 か 49-1)
マジカル・ドロップス (光文社文庫 か 49-1) / 感想・レビュー
ちょこまーぶる
スラスラと読めて大変面白い一冊でした。42歳の母親が、27年前に死に別れた親友がタイムカプセルの中に入れたドロップを舐めて15歳の少女に戻って、息子のバンドでボーカルをしたり、息子の友人に告られたりという内容でありがちなあらすじかもしれないけど、バンド仲間とのほのぼの感、親友の志を体現していく想い、母親の子どもの夢への理解などいたる所に読んでいて心が温かくなる想いで読みました。ただ、家族に15歳の姿で告白する場面は、あっさり過ぎるかな?と思いましたね。他の作品も気になる作家さんとなりました。
2015/07/22
なっちゃん
同級生がタイムカプセルに入れたドロップ。20年ぷりに出してみると、不思議な力が具わって、なめると15歳に戻れる。読みはじめてすぐ、落ちはどうするんだろう!?と思った。最後の出来事がいい。読んだあとに見る表紙は、読む前と少し違う。
2012/04/22
らぴ
魔法のドロップにこめられた想い……という設定がとても好き。それを食べた主人公がバンドをやるというのもまた良くて、思いの外楽しんで一気読みしてしまった。『クリスタル・エッジ』と共に「特に才能があるわけではない」主人公が「『好き』に目覚める」というお話はいいなぁ。
2010/01/17
とぅいんくる子
冴えない主婦が魔法のドロップをなめると、2時間17分の間だけ、15歳の姿に戻ることができる――決して時間を戻ることはできない切なさと、だからこそ今を生きることの素晴らしさに、胸がキュンとします。
2010/06/02
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
ひょんなことから2時間と少しの間だけ15歳の身体に戻ることができるドロップを手に入れた42歳主婦の菜穂子。15歳の身体に戻った彼女はある事をきっかけに息子のバンドにボーカルとして参加することになり・・。音楽が好き!という気持ちが伝わってくる1冊でした。贅沢を言えばもう少し息子との絡みの話が読みたかったかな。全体的にはさらりと読めて面白かったです。表紙の丹地陽子さんのイラストが嬉しい。★★★
2010/05/04
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