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メモリーズ (光文社文庫 ひ 17-1)

メモリーズ (光文社文庫 ひ 17-1)

メモリーズ (光文社文庫 ひ 17-1)

作家
樋口明雄
出版社
光文社
発売日
2010-05-11
ISBN
9784334747756
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メモリーズ (光文社文庫 ひ 17-1) / 感想・レビュー

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まさ

渓流釣りマニアで住まいも自然に囲まれたところという樋口さんの短編集。その情景が目の前で繰り広げられているかのような話の連続でした。良い面ばかりではなく地元との軋轢が描かれているのも、そういった地に生きるからこそなのだろう。短編の1つ「やえんぼう」が好み。

2020/01/16

ヤスヒ

樋口さんの作品は今まで山岳冒険、ホラー、ドタバタ物と数冊読んできたが短編はこの本が初めて。六編収録されている。もともと数少ない短編の作品を一冊にまとめたからか各作品の繋がりというかテーマが一貫しておらずちょっと散漫な感じのする作品集だなぁと思ったりもしたが…。でも流石は長編で魅了させつづけてくれている樋口さん。一つ一つの作品には各々の世界に引きずり込ませる力がたっぷりと注がれている。特に岩魚に生まれ変わった元釣り人の視線で描かれた表題作の”メモリーズ”。発想がとても面白く情景も目に浮かぶようだった。

2012/08/25

sta_kishimoto

「武装酒場」のスピンオフ目当てで読みました。一貫したテーマではなくて、それぞれ個性のあるバラエティに富んだ作品でした。「武装酒場」なんかは木下半太さんの悪夢シリーズ好きにはピッタリのスラップスティック小説なので絶対楽しめると思います。馬鹿馬鹿しくて笑いが止まらない作品。 樋口さんの作品の語り口調が、あぁハードボイルドだなぁと思うようなものが多いので、短編で知るにはぴったりかもですね。 しっかり読むなら「狼は瞑らない」もおすすめです。

2011/11/26

Tomomi Yazaki

B級 一話目。生まれ変わりの物語は星の数ほどあるが、釣り人が渓魚に生まれ変わり人間であったことを記憶している、そんな簡単な話だが、なぜか鳥肌が立つほど感動してしまった。二話目のやえんぼうも、目を離せなくなるほど物語にのめり込んでしまった。この二作は、私が今までに会ったことのないほどの中身の濃い短編である。が、そのあとの短編は、本当に同一人物が書いたのかと疑ってしまうほど、失礼ながら、面白くなかった。この作者の書く自然や動物の小説は天下一品だが、人間模様を中心とした小説は、私には合わないことが分かりました。

2017/05/16

barcarola

「やえんぼう」が良い! 弥平と猿のなんとも不思議な関係。表題作の「メモリーズ」も悪くはないのだが結末が平凡な印象。

2015/12/20

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