人は思い出にのみ嫉妬する (光文社文庫 つ 14-5)
人は思い出にのみ嫉妬する (光文社文庫 つ 14-5) / 感想・レビュー
桜もち 太郎
題名が秀逸で手に取った一冊。人の思い出って厄介なものだ。文中にもあったが、思い出は作るよりも消し去ることの方が難しい。思い出すことで喜びもあるし後悔もある。主な登場人物は主人公の栞と戸田さん。この戸田さんは以前の恋人を自殺で亡くしており、引きずりながらも栞と付き合っている大学の先生。そして栞の七つ年下の安東君とカタリテ。ネタバレになるので詳細は省くが、後書きでこの物語が実話であることが明かされる。栞が架空の思い出を作り上げ未来への弾みをつけていく心理描写がとても良かった。自分の思い出は後悔の方が多いかな。
2023/06/18
ピロ麻呂
嫉妬って、ひとを愛するがゆえ、独占したいがゆえの感情。それは悪いことなのかな?嫉妬しすぎて自己嫌悪に陥ったり、あるいはひとを傷つけたり…嫉妬は凶器となりうる。しかし、愛するがゆえ…
2015/03/26
yjnk
題名に惹かれた。けれど狂気じみていた。思い出は強すぎる。
2015/07/25
オ・パッキャ・マラ夫
その時はどんなに許せないような思い出になってしまったとしても、いつかは受け入れることができるようになるんだと思いました。
2012/10/05
HelloKitty@大学生になりました
題名に惹かれて借りた本。思い出の中で人は永遠に生きる。だから栞は思い出を作り続けた。人は思い出に縛られるものなんだなと。
2015/03/17
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