60秒の煉獄 (光文社文庫 お 39-7)
60秒の煉獄 (光文社文庫 お 39-7) / 感想・レビュー
Satomi
一生に一度だけ、60秒間時間を止める事ができる。そんな力を手に入れた主人公たちの連作短編。60秒で何をする…!?!?!?人助け??人殺し??強盗??強姦??後味の悪い短編揃い。時間を戻しやり直したい事は色々思いつく。けれど時間止めてやりたい事ってなかなか難しい。これは無用な力なのかもしれない。正直なところ悪事しか思い浮かばない…。
2017/05/21
あも
著者初読みではないため、大して期待してはいなかったが、予想通りのチープさ。疲れた中年リーマン、自殺志願の青年、幸せな主婦、死期の迫ったた男など、10人の男女の元に現われ「60秒だけ時間を止める」能力を与え、何に使うかを観察する謎の少女。せっかく様々な立場の人を設定しているのに発想が貧困すぎて全員似たような感じに…事情によって多少結末は異なるものの、基本的に発想が『金を奪う』、『恨んでる者を殺す』、『不特定多数を殺してスッキリする』しかなく、ワンパターンの極み。大石氏は読みやすい以外に褒めるポイントないな。
2017/07/24
mr.lupin
謎めいた美少女が人々に授けたのは、たった一度だけ時間を1分間止める事ができる能力だった。世界の全てが静止する60秒。この静止した60秒の間に人は一体何をするのか? 10篇からなる連作集で大石さんの作品らしくメッチャ読みやすかった。しかし、今回は内容がちょっとばかり、チープだったような。60秒と言う短い時間だから、まぁ中身もこんな感じになっちゃうのかな?もう一捻りあればもっと楽しめたかもしれないな。⭐⭐⭐★★
2022/09/23
keith
不思議な少女からたった一度だけ時間を1分間止める能力を授けられた人たちの連作短編集。自分の良心に従ってその能力を使う人もいましたが、そのほとんどが悪事に使っていて、人間の黒い部分がよく表れていました。全体的にノワールな話でした。
2015/11/28
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
時間を60秒止められたら何をしたいだろう、の連作。大石氏の文章は読みやすく楽しい。エンタメともちがうと思うが、純文学でもないが、何度も言うけど読みやすい。楽しい。作者の後書きはちょっと衝撃。絶対最後まで読んだ方がいい。
2015/08/14
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