薩摩スチュ-デント、西へ (光文社文庫 は 26-3 光文社時代小説文庫)
薩摩スチュ-デント、西へ (光文社文庫 は 26-3 光文社時代小説文庫) / 感想・レビュー
コーリー
幕末、薩摩藩が秘密裏に英国に送り込んだ15人の留学生と秘密使節4人の留学行を描く群像小説。鹿児島の維新ふるさと館で、この物語の映像作品を見たことをきっかけに原作を手に取った。短編の映像作品では描ききれなかった、登場人物それぞれの人となりや、英国にたどり着くまでの旅路などがより詳しく書かれてあり、面白く読むことができた。英国への旅立ち前の「学問ちゅう矢をつがえて、薩摩魂ちゅう刀で戦ってくっとじゃ」という長沢の言葉が印象的。
2020/01/06
sere
彼らのロンドン留学のことを書いた小説かと思いきや、ほぼ航海記で驚いた。 ロンドンに着くまでの航路、その間のスチューデントの心境の変化などが細やかで興味深い。 世界地図を脇に置きながら、ロンドンに到着してからはロンドンの地図を見ながら読んだ。ロンドンが変わっていないのがすごい。 映画「長州ファイブ」も併せて観るとより時代の雰囲気がつかめて面白いかも。
2013/10/12
nyaboko
イギリスに密航で留学した19人の留学生+アルファたちの、主に航行と長州藩士らとの会合までを書いた本。さすがに全員に焦点をあてるわけにはいかず、五代友厚や畠山義成などの数名を中心に物語は進みます。史実に沿っている割には読みやすいので、興味ある方にはおすすめ。
どら母 学校図書館を考える
初めて、西洋に出会った目で、その感動を味わえた。
2011/10/16
セルジオ肥前
長沢鼎について調べていて出会った一冊。十数人の若者たちが登場するのだが、それぞれの人物像が生き生きと浮かぶ前に終わってしまった感じがあった。
2020/12/30
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