木曜日だった男 一つの悪夢 (光文社古典新訳文庫 Aチ 1-1)
木曜日だった男 一つの悪夢 (光文社古典新訳文庫 Aチ 1-1) / 感想・レビュー
takaichiro
哲学的冒険譚?無政府主義結社に探偵が挑むお話。哲学的且つドタバタ劇で焦点が定まらず、読解は容易でない。途中から絵を眺める様に脳の表層だけで感じる様にしてみて、なんとなく読み進めた。古典として残る作品は中身が面白いだけでなく、当時の社会思想を反映したものが多い。下敷きとなる背景を理解しないと物語の中で迷子になる。本作ではまんまと迷路にはまってしまい、出口になかなか辿り着けなかった。韓国では反日批判の本がベストセラーになっていると聞く。日韓政府間の関係は最悪なのに、市民感情は真逆。不思議なものですね。
2019/08/30
青蓮
読友さんの感想より。詩人刑事サイムは無政府主義者の秘密結社に潜入する。そこは日曜日から土曜日まで、七曜を名乗る謎めいた男達がいた。サイムは「木曜日」の男として、秘密結社の陰謀を阻止する為に動き出すーー七曜の男達の正体は途中で気づきましたが、面白く読みました。後半は怒涛の冒険活劇。ただ、ここに掲げられたテーマなどはいまいち掴みきれないままでした。登場人物達の会話もちょっとよく解らない部分も。でも、それが理解出来なくても話の筋は面白いです。何より作品のタイトルが秀逸。チェスタントの他の作品も読んでみたい。
2017/07/13
sin
茶番劇…首魁の役どころが最初から見切れてしまうのでこの茶番をどう締めくくるのか…?中ほどのスラップスティックな追跡劇の間も気になって仕方がなかった。いや、本当に茶番で終わってしまうのだろうか?そして導き出された答えはまるで教理問答のようで難解だ。これはまさに筆者と云う神の戯れ…。◆英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1000冊を読破しよう!http://bookmeter.com/c/334878
2016/07/19
扉のこちら側
2016年1051冊め。【240/G1000】先入観を裏切られる。国家転覆を狙う秘密結社にスパイとして潜り込むとか、穏やかじゃない設定なのにコメディーチック。気球に乗って逃亡だとか、それを追いかけるとかまったりしている。冒頭の夕焼けのサフラン・パークの描写なんかは詩的で美しい。訳者解説も充実した内容。
2016/12/10
巨峰
とっかかりが読み進められなくて長期積読本になってた。けど、読んでみたら序盤の展開は独創的で面白かった、けど、後半はなんだか置いて行かれてぐだぐたに感じた。鈴木清順監督の映画や山田風太郎みたいw
2017/12/03
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