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アンナ・カレ-ニナ (2) (光文社古典新訳文庫 Aト 3-3)

アンナ・カレ-ニナ (2) (光文社古典新訳文庫 Aト 3-3)

アンナ・カレ-ニナ (2) (光文社古典新訳文庫 Aト 3-3)

作家
レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ
望月哲男
出版社
光文社
発売日
2008-07-10
ISBN
9784334751609
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アンナ・カレ-ニナ (2) (光文社古典新訳文庫 Aト 3-3) / 感想・レビュー

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Lara

アンナがブロンスキーとの子供を出産した後、カレーニンはアンナを許し、再び一緒に生きて行こうと宣言する。アンナを失ったブロンスキーは、自殺を図るが未遂。アンナはどうしても、カレーニンが許せない。ブロンスキーは病床のアンナを訪ね、二人で生きて行こうと決断する。アンナはカレーニンからの離婚の申し出を断り、ブロンスキーと国外へ発った。方や、一旦は結婚を断られたリョービンは、キティとの結婚が決まり、婚姻儀式に向けて進む。

2021/06/06

藤月はな(灯れ松明の火)

愛人との子を身篭ったアンナは夫に真実を告げる。でもその行為は秘密を保つ事に耐え切れなかった自分勝手さ故にしか思えないのです。一方で嫉妬のために離婚協議と親権争いでアンナ達を苦しめる事を決めつつも、アンナが産褥熱で苦しむ姿を見て二人を許すカレーニナ氏の姿は本当に立派。道理で自分の愛欲だけで駆け落ちしたヴロンスキーが引け目を感じる訳だ…。そして農業に参加してキチンと草を刈る農夫達に感心するリョーヴィンの姿にますます、好感が持てます。文節の頭文字で愛を確認するキティとリョーヴィンは誠に初々しく、微笑ましいです。

2017/03/23

アン

ヴロンスキーと道ならぬ恋に溺れていくアンナ。平穏と名誉を損なわれる危惧を覚えたカレーニンは決意を手紙に。アンナは母親としての愛情と役目を自覚し、享受してきた社会的地位や罪深さにより心は分裂。ヴロンスキーの胸を苛む功名心、独立不羈の精神。そして思わぬ出来事が…。一方、リョーヴィンは農業経営の理想と現実に悩まされながらも、キティを深く愛し結婚生活へと。アンナが夫を憎悪し破滅的に生きる様とリョーヴィンの純真で自分の意志を貫く姿。生活環境や価値観は対照的でありながら、矛盾に葛藤する心情は重なる部分も感じられます。

2020/11/08

33 kouch

全てを旦那に告白するアンナ。正直に伝えて気持ちよくなっているが、ただの自己満足でどこまでも我儘で感情的に見えてしまう。こうなったのも旦那の責任だと詰め寄るシーンは狂ってるようだ。確かにカレーニンにも見栄や体裁を守る、真の愛と言えない側面もあるがそんなに責められるべきだろうか。そもそもアンナをそこまで拘束していたのだろうか…少し肩入れしてしまいながら読む。リョービンの耐えに耐え、ついに実った恋は喜びの反動が凄い。この世で最もつまらない代表物である「会議」が楽しく映るだなんて。。まさに恋は薔薇色か。

2024/01/08

Willie the Wildcat

社会の変化。過渡期を描写するかのような2つの矛盾。本音と建前のカレーニンとアンナの矛盾は、意図的ではないにせよ周囲を傷つける。一方、リョーヴィンが直面する共同体における矛盾は、根底の階級・格差が高い志を妨げ、農民との軋轢ともなる。ヴロンスキーの自殺未遂に対して、キティとの新たな船出。好対照な転機が、2つの矛盾の根底の差異を暗喩。カレーニンとリョーヴィンが、ホテルで遭遇する場面が印象的。悩める2人が本音で語り合えたらその後の展開はどうなったのだろうか・・・と、つい想像していた。

2016/05/27

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