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天来の美酒,消えちゃった (光文社古典新訳文庫 Aコ 4-1)

天来の美酒,消えちゃった (光文社古典新訳文庫 Aコ 4-1)

天来の美酒,消えちゃった (光文社古典新訳文庫 Aコ 4-1)

作家
アルフレッド・エドガー コッパード
Alfred Edgar Coppard
南條竹則
出版社
光文社
発売日
2009-12-08
ISBN
9784334751975
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天来の美酒,消えちゃった (光文社古典新訳文庫 Aコ 4-1) / 感想・レビュー

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sin

不安の侵食に、消えちゃった?戯れの願いかないて、天来の美酒!信じる者の報い、ロッキーと差配人!神は牧師の信仰に在らず、世の不可思議、マーティンじいさん!人それぞれに愛の形は違い、ダンキー・フィットロウ!クリスマスが先か暦が先か、杞憂です、暦博士!?愛は形にするとやがてはその実を喪う、美しい幻のように…去りし王国の姫君!物語の卓袱台返し、ソロモンの受難!博愛は罪か神の目に傲慢か、レイヴン牧師!人は想いもよらなず、おそろしい料理人!人生は期待と成り行き、虚無の恐れは少年の記憶に和む、天国の鐘を鳴らせ!

2022/05/05

あたびー

「郵便局と蛇」に比べて軽快な話がセレクトされている気がする。民話調の可愛らしい魔法譚や、19世紀末から20世紀初頭の雰囲気を持ったモダンな舞台設定の話まで様々。南條さんの訳文も軽快。

2022/09/25

KAZOO

奇妙な小説というか少し幻想的な雰囲気もあったりする話が11編紹介されています。私は短篇というよりも、星さんのショートショートを思い浮かべてしまいました。少し場面を変えたりすると似ている小説があるような気がしました。アメリカにもこのような作家がいたのですね。

2014/12/03

みつ

「古典新訳文庫」に入っているにもかかわらず、全く未知の作家。大別すれば幻想文学のジャンルに位置づけられそうであるが、おどろおどろしさは全くなく、むしろ素朴なのんびりした話の世界が、どこかで変な方向に行くような感覚に襲われる。中では表題作2篇は、不可思議ではあるがその世界内の首尾一貫性がわかりやすい。奇妙な形で世界の終わりに直面し、あっけらかんとハッピー・エンド(?)を迎える『暦博士』、最終場面が美しい『去りし王国の姫君』が特にお気に入り。ボルヘス篇の『バベルの図書館』シリーズに続編が出れば掲載されそう。

2023/06/11

弟子迷人

コッパード2冊目にお薦め。といっても2冊しかないのだが。『郵便局と蛇』に比べると、バラツキがあるような気がするが、それはコッパード自身の「広がり」といえるような気もする。『~と蛇』を核に、惑星のように、この『~消えちゃった』収録作を自分なりに配置させてみるのも楽しみかと。特徴的かと思うのは、『レイヴン牧師』のp170「すると突然――(中略)ともかく一瞬のうちにすべてが変わって」という部分。これがコッパードの文法・文体ではないか。『天国の鐘を鳴らせ』は中編に近く、こんな作品も書いていたのかと収録に感謝。

2014/12/18

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