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郵便配達は二度ベルを鳴らす (光文社古典新訳文庫 Aケ 2-1)

郵便配達は二度ベルを鳴らす (光文社古典新訳文庫 Aケ 2-1)

郵便配達は二度ベルを鳴らす (光文社古典新訳文庫 Aケ 2-1)

作家
ジェイムズ・M. ケイン
James M. Cain
池田真紀子
出版社
光文社
発売日
2014-07-10
ISBN
9784334752958
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郵便配達は二度ベルを鳴らす (光文社古典新訳文庫 Aケ 2-1) / 感想・レビュー

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sin

内容は知らない…知らなかったが、知識としてあった映画の予告の不倫と殺人というセンセーショナルな煽り文句に抱いていたものとは違って、出会って訳も分からずに惹かれあい落ちていく男女の心の叫びを感じた。彼と彼女が望む世界では二人だけしか存在を意識してはいないが、犯罪というファクターを通した瞬間に社会がその大きな口を開けて待っていた。男はそれに呑み込まれてしまったかのようだ。◆英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1000冊を読破しよう!http://bookmeter.com/c/334878

2017/01/21

藤月はな(灯れ松明の火)

ハヤカワ文庫版の記憶と照らし合わせて再読。こっちの訳の方がニックの心理状態は細かい描写がされていない分、コーラのギリシャ人の夫への嫌悪感や倦怠感、現実感のないニックへの失望、茫漠とした夢を諦めきれない希望などが伝わってくるように感じました。ただ、解説のフロイトによる深層心理に絡めて作品を分析するのという野暮なことだけは止めてほしかった!

2014/08/05

里愛乍

新潮版を読んだ直後にこちらも読了。内容に違いはないけど、登場人物たちの会話が口調が、新潮版の方がちょっと砕けてる感じ。そのせいか、こちらは少し上品みを感じてしまって、同じように思慮ない行為を犯す彼らであっても、矢張り印象は少し違ったものとなりました。読むまでは「完全犯罪」「不倫」このふたつのワードだけ、それにこのタイトルから自分的想像ストーリーが導き出されてはいたんですが、それは笑えるほど実際とは程遠いものでした。どんなものだったのかは想像にお任せします・・・

2017/05/17

ach¡

郵便配達夫のマディソン郡的なお話ざんしょ?と思いきや…まさかの、ね(笑)二度目のベルは無視したくても出来ないんだぞぞぞ!というシニカルなタイトルが後からジワるジワる。恋愛小説としても、ミステリとしても、どちらでもいける両刀感がパない。緻密な構成にして無駄のない展開も小気味よいのなんのっ(°_°)頁数も少ないため、まるで映画を観るかのよう。俺の一人称で語られるくせ、女の閉塞感も心の機微も手にとるようにわかるわかる。(私が女だからか?)恋愛の儚さ、もろさ、やるせなさも後からジワるジワる。あえて2回言いました

2016/04/14

mii22.

【ガーディアン1000チャレジ】前半は分かりやすい展開だ。美しい人妻に心奪われた流れ者の男が、いい仲になった人妻と共謀して夫を殺そうと計画をする。短絡的な話だが、テンポのよい会話でスルスルと割と楽しく読めてしまう。しかしもう少し心情が細かく描かれていてもいいのではと物足りなさも感じた。事件が発覚しからは、お互いが疑心暗鬼となり、徐々に心が壊れていく様子がハラハラとして先が読めない展開で面白かった。

2016/03/13

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