銀の椅子: ナルニア国物語6 (光文社古典新訳文庫 Aル 1-6 ナルニア国物語 6)
銀の椅子: ナルニア国物語6 (光文社古典新訳文庫 Aル 1-6 ナルニア国物語 6) / 感想・レビュー
sin
今回、子供達はアスランから果たすべき使命を与えられ、守るべきしるしを教えられる。しかしその教えを守っていたとしたらこのような冒険は為されたであろうか?否、冒険の成就さえ叶わなかったのではないだろうか?彼等の労苦が彼等を正解に導いたのだとしたら、しるしを軽視することもアスランには初めからわかっていたのだろう。ただし、自分達の世界に戻った終章は蛇足としかいえない。◆英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1000冊を読破しよう!http://bookmeter.com/c/334878
2018/10/12
Die-Go
世界的名作ファンタジーの改訳。訳には慣れてきて、固有名詞の変更は受け入れられるようになってきたが、挿し絵がどうにも。なんか雑に感じてしまう。物語は有数の面白さ。挿し絵の点数を引いて★★★★☆
2023/10/30
花乃雪音
ユースティスはクラスメイトのジルと共にナルニアへ行く、そこでは年月が過ぎ、かつてユースティスと共に航海をしたカスピアン王が老人となっていた。ユースティスとジルは行方不明となっていたリリアン王子を探すことになる。本巻では巨人の国や地底の国を巡り前巻の航海の旅とは趣の違う冒険が繰り広げられる。アスランがキリストの象徴としての面が他の巻ほど見受けられなかった点は読みやすかった。
2020/11/04
tokko
いじめられっ子が冒険に行って強くなって帰ってくる。とてもオーソドックスなんだけど面白い。やはりパドルグラムなどユニークな登場人物(?)たちが魅力的だからだろう。〈黒の騎士〉が錯乱し始めるところが緊迫していてハラハラする。
2018/03/13
パトラッシュ
もしかしてルイスはバローズの愛読者ではなかったか。現代人が異世界で行方不明の王子を探して荒地を進んでいくと巨人の王国を発見し、そこを脱出したら地底世界へ潜入し謎の文明に接触する展開は前半はターザンか火星シリーズで後半はペルシダーだ。不明者を求める追跡者が魔法や異生物を操る敵と戦う物語は、バローズが呆れるほど使い倒した作劇術だから。海洋ロマンの前巻もホーンブロワーシリーズを彷彿とさせる波乱万丈の連続だが、消息を絶った貴族の探索が目的だった。キリスト教より同時代のSF・冒険小説との関りを研究すべきではと思う。
2020/03/31
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