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アンクル・トムの小屋(下) (光文社古典新訳文庫 K-Aヒ 4-2)

アンクル・トムの小屋(下) (光文社古典新訳文庫 K-Aヒ 4-2)

アンクル・トムの小屋(下) (光文社古典新訳文庫 K-Aヒ 4-2)

作家
ハリエット・ビーチャー・ストウ
土屋京子
出版社
光文社
発売日
2023-02-14
ISBN
9784334754761
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アンクル・トムの小屋(下) (光文社古典新訳文庫 K-Aヒ 4-2) / 感想・レビュー

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まふ

2年後、娘のエヴァンジェリンが結核にかかり亡くなる。主人のオーガスティンは突然家に押し入った暴漢に刺されて死ぬ。奥さんのマリーは実家に戻り奴隷達は売られて強欲な綿農家のリグリーの過酷な扱いを受ける。その奴隷溜りに5年間も住んでいる気の強いキャシーはアンクルトムの絶対的非暴力の姿勢に感化されつつもリグリーから隠れる。リグリーはトムをリンチして白状させようとするがトムは無抵抗のままキリスト教を信じつつ死ぬ。ジョージとイライザは無事カナダに逃げる…。アンクルトムの無抵抗の姿勢が悲しい。G1000。

2023/06/24

優希

奴隷制度の非人情を告発した著書だと言わずに何と言いましょう。アメリカ文学でこのような問題提起をしているからこその記念碑的名作ですね。

2023/05/17

ブラックジャケット

下巻では売られていくトムたちの船旅の時に、水に落ちた白人の美少女エヴァンジェリンを救ったことで運命が変わる。しかしエヴァの病死、また奴隷には優しいトムの主人も死んでしまう。トムたちは悪辣な南部の農場主リグリーに売られてしまう。神の使いのようなエヴァ、悪魔の成り代わりリグリー、と宗教色が強くなる。聖書からの引用は頻繁で、当時のアメリカ人の気持ちを強くつかんだ。事実、当時としては大ベストセラーで奴隷制廃止論に大きく寄与した。あまりに罪深い奴隷制に対抗するには、キリスト教精神で対峙するしかない時代性も感じる。

2023/11/10

そうたそ

★★★☆☆ 何年か前に、他の出版社から出ている抄訳版を読み、光文社古典新訳文庫から完訳版を出してくれないかなあ、と呟いていたものだが、本当に出版してくれる時が来るとは。完訳版は非常に長大で重厚な作品。作品自体の古さ、時代性などもあり、翻訳事態も決して楽な作業でなかったはず。漸く、こうやって完訳版を読めるようになったのは嬉しいことだが、初めて読む人は抄訳版から入ってもいいかもしれない。上下巻にわたるこの長さ、決して簡単では内容を読み通すのは、なかなか根気のいる読書だった。

2023/05/01

ces

トムのどこまでも神を信頼する姿に心打たれる。 逆にアメリカ大陸の人々はキリスト教の信念を出さなければ奴隷制度をやめられなかったのか?とも思う。 クロウリィの作る料理がとても美味しそうに描写されている。 この作者は人物描写も見事で、とても想像しやすい。 リグリーに対しては嫌悪をエヴァに対しては安らかな気持ちを抱けるように自然となっている。

2024/09/29

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