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人生余熱あり (光文社文庫 し 13-3)

人生余熱あり (光文社文庫 し 13-3)

人生余熱あり (光文社文庫 し 13-3)

作家
城山三郎
出版社
光文社
発売日
2011-09-13
ISBN
9784334763053
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人生余熱あり (光文社文庫 し 13-3) / 感想・レビュー

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Miyoshi Hirotaka

老後の問題は経済的備えや、どう住むかという器や、どう面倒を見てもらうかという受け皿の問題ではない。老いに軟着陸しようとすると、老いを持て余し、老いにもてあそばれる人生になる。器を得ることに熱中すれば、失うものもあるからだ。それよりも老いを手玉に取る生き方をすべき。年を重ねるだけで人は老いない、夢を失ったとき、初めて老いる。長い間不完全燃焼だったとしても、そのあとで完全燃焼し、光輝く人生もある。未知の人生に挑戦する喜びにあふれた勇気ある60歳は青春の真っ只中。情熱に年齢は関係なく、情熱の前に年齢は消える。

2014/12/01

zaqyassun

老後に「軟着陸」を望み、「器」にすがる生き方がほとんどの現代。この本が書かれたのが1988年。やっと時代が追いつた-----との解説に同感。これから人生の総仕上げ期を迎える自分に「人生は挑まなければ応えてくれない」との言葉が刺さります。「自由」は「自らを由とする」ということ。この本を読みながら静かに新年を迎えられ幸せです。

2014/01/01

マシンガン

第二の人生を選択した人生の諸先輩方を等身大に描く、著者のルポ集。私は未だ僅かにその年齢には達しないが、先輩方が選択を念頭に入れた年代には入っている。幸福とは、生きがいとは、自由とは、何ぞや。仕事とは、家族とは、自分とは、何ぞや…。余熱を発するようになるまでの暫しの間に、少しずつ考えていくことになるのだろう。この本はその際の良きアドバイス本だ。

2014/08/08

じいじ

「老いることは、悲しむべきことではない・・・」と人生を達観する城山三郎さんの高説は力になります。  ★★☆

2011/02/11

読書国の仮住まい

老いとは悲しむべきことではない。 老後には自由が満ちており、自分を偽らずに好きなことをする。 そんな熱情冷めやらぬ人たちの雄姿。 自分よりも高齢の方と同居する人。 再婚する人。 自ら命を絶つ人。 海外で技術指導を行う人。 途上国の発展に微力を尽くす人。 ザンビアにパン作りを広めるべく移住する人。 ナウルで自動車整備、マレーシアで農業開発指導する人。 中国で女性用の自転車を開発した人。 技術を学ぶため渡米する人。 七十三にして北海道開拓に挑んだ関寛斎。 野垂れ死と言って良い田中正造。 いずれ余熱か本熱か。

2022/04/15

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