謎解きの醍醐味: ベストミステリー短編集 (光文社文庫 あ 2-56)
謎解きの醍醐味: ベストミステリー短編集 (光文社文庫 あ 2-56) / 感想・レビュー
Kircheis
★★☆☆☆ 意外な真相の短編を集めた作品集のはずだが、あまりびっくりするような真相の物語はなかった。 その中では鮎川自身が探偵役となる雪の密室物『矛盾する足跡』が意外性あって1番良かった。 ブラックな結末の『塗りつぶされたページ』も印象的。 あくまで著者のコアなファン向けの短編集だと思うが、エッセイ(ただの日記含む)も付いていて見どころはある。
2023/08/22
KAZOO
この巻は、鮎川さんが作り出した有名な警部や探偵が主人公ではなく周りにいるような人々がなぞを解いていきます。7つの短篇と3つのエッセイがはさまれた電車の中で読むに適した本でした。ちょっとしたいくつかのヒントなどによって解決に導いていく手法は鮎川さんならではのものです。たぶん好き嫌いは出てくると思いますが私は好きな作品が多かったように感じました。
2017/01/27
山田太郎
一番最初に好きになった本格の作家さんなんで、何読んでもおもしろいというか、単に古い推理小説と言えばそうだけど、なんか面白いのでさすがというかすりこめれているのか私が。本格の元祖みたいな人なんで、結構持ち上げられてますが、なんか性格悪そうな人ではある。
2018/11/21
みほ (o^-^o)
鮎川哲也さん4作目。初の短編集です。短編ミステリーとエッセイが織り混ぜてある構成。最後には鮎川さんがどうやって推理小説を作り出すかの解説付き。読者の事を、「お前さんの如きテイノーにこのパズルが解けてたまるか」と書いちゃう所に、鮎川さんの自信と、動機と手がかり設定の妙を感じます。次こそ、作者の鼻をあかしてやりたいけど、簡単には行かない所が読者としては嬉しい限り(^-^)「動機も手がかりも作中に堂々と転がしておきはするけれど、一見してたちまちそれと気づかれぬよう、保護色のペンキをべたべたとぬる」なるほど!
2015/11/29
yu
Kindleにて読了。 時代設定は古いものの、ミステリーの王道といった作品が収められた短編集。何となく、土曜ワイド劇場感が・・・。結末に納得いかないものもいくつかあった。
2016/09/03
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