花籠の櫛: 京都市井絵図 (光文社文庫 さ 16-21 光文社時代小説文庫)
花籠の櫛: 京都市井絵図 (光文社文庫 さ 16-21 光文社時代小説文庫) / 感想・レビュー
美月0217
親戚の奉公先での執拗ないじめで八重は実家に逃げようとしたとき・・ 運悪く関所破りでつかまり、磔になってしまった・・ その磔になった原因が代官の一言だったのだが、実はその代官の息子が おぼれているときに助けた娘だった・・ そこから始まっていくお話なんですが、どの短編にも八重がでて・・ やるせない気持ちになりました。 生き方で人の人生は変わる・・もどり橋に続いて読みましたが よかったです。
2014/11/20
のびすけ
澤田ふじ子さん初読。京を舞台にした7編の連作短編。一話目がとんでもなく悲しい結末。二話目以降は、一話目の悲劇が少しずつ関わる形で、後味のあまりよろしくない話しが続く。救いは、表紙にも描かれているお伊奈ちゃん。自分の縁談が壊れることも顧みず、盗賊の一味だった叔父に自訴を迫る。お伊奈ちゃんが物語の最後をビシッと締めてくれました。
2020/07/08
犬養三千代
巡り合わせ。 吉とでるか凶とでるか? それを吉と思うか凶と思うか。
2022/01/23
けいこん
病床の父に読み聞かせ。初めて読んだ作家だが、良かった。藤沢周平と遠田潤子を足して割った感じ?切なくてやるせない人の世を、人の命の儚さを思い知らされる。
2016/06/26
はるりん
奉公先でのいじめから逃れ、実家に戻るため関所破りをした咎で磔刑になった八重。そんな話から始まる人間の連鎖を描いた連作集。やるせない。
2017/08/06
感想・レビューをもっと見る