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きりきり舞い (光文社文庫 も 16-2 光文社時代小説文庫)

きりきり舞い (光文社文庫 も 16-2 光文社時代小説文庫)

きりきり舞い (光文社文庫 も 16-2 光文社時代小説文庫)

作家
諸田玲子
出版社
光文社
発売日
2012-01-12
ISBN
9784334763503
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きりきり舞い (光文社文庫 も 16-2 光文社時代小説文庫) / 感想・レビュー

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優希

十返舎一九の娘・舞の奇人変人にかこまれた日常が微笑ましかったです。父は酒浸りで奇行ばかりしているし、押しかけ弟子の葛飾北斎の娘・お栄たち居候に翻弄される日々が笑えます。江戸小町と言われ、縁談が来て一九が壊してしまうのだからちょっと気の毒ですが、転んでもただでは起きないとはこのことで、武家の若者に見初められたのが不幸中の幸いですね。恋が実るかどうかドキドキしてしまいました。舞の恋と謎の多い一九の生涯が絡んで面白かったです。実際一九みたいな父親は嫌ですが、舞に対する愛情を感じます。明るくて楽しい話でした。

2014/09/23

keiトモニ

一九の娘舞が北斎の娘お栄に“ねえお栄さん、知ってる。舞え舞えカタツムリ、奇人気まぐれきりきり舞い…ての…何それ…おまじない”…同感です。奇人除けのまじないで、それ故十九は娘に舞という名を付けた…で、きりきり舞いかい。“今日は大晦日。それも18歳の。明ければ19。19はすでに年増で…嫁き遅れ、嫁かず後家、茶番も出がらし…たった一日で女の評価はガタ落ちに…”今じゃこんなの言ったら、それセクハラだとなんやかやとそりゃ喧しい。一九は三千石旗本小田切土佐守の隠し子。武士を捨て終生土佐守の隠密役を務めた…えっほんと!

2021/12/08

onasu

葛飾北斎の娘で、鮮やかな浮世絵も残すお栄(応為)。それが読みたくて手にしたのですが、殊の他楽しい一冊でした。  「きりきり舞い」の主は、戯作者/十返舎一九の娘、踊りの師匠の出稽古にも同道する舞。小町とおだてられるも年明けには十九で行き遅れ、なんだが、縁談は酒びたりで、変人振りでは北斎にひけを取らない父が全て壊してしまう。  おまけに、親父譲りの変人/お栄が婚家から飛び込んでくるは、押しかけ弟子の浪人も居候となるはで、それどころでない。  そうは言っても、てのは、もち有り、続編もあり。そちらも楽しみです。

2014/04/07

楽駿@新潮部

読書会仲間本。大好きな宇江佐氏と、親交の深かった諸田氏。作品にも似た部分は散見します。お栄さんの登場とか、軽妙な語り口とか。十辺舎一九は、諸田氏が、葛飾北斎+お栄は、宇江佐氏がって、2人で相談して書いたのでしょうか?楽しいですが、少し軽めかな?重い本を読んだ後に良いかも。

2018/05/11

豆乳くま

主人公の舞の周りには父十返舎一九、その押しかけ弟子、幼馴染みで離縁して舞の家に転がり込んできた葛飾北斎の娘で同じく絵師のお栄、その父北斎と、所謂天才達に囲まれ大わらわ。話は噛み合わずしたいようにし、後始末は全部舞だ。なんだかんだ親子愛が素敵だったがやはり天才と変人は紙一重なのかな。

2015/10/07

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