木枯し紋次郎(上): 生国は上州新田郡三日月村 (光文社時代小説文庫)
木枯し紋次郎(上): 生国は上州新田郡三日月村 (光文社時代小説文庫) / 感想・レビュー
ぶんぶん
【再再読】懐かしさに借りて来た、紋次郎の「虚無と孤独」まつわる篇ばかりを集めた連作短編集。 なぜ楊枝を咥えているのか、何故、蒟蒻は食べられないのか、死んだ「お光」に拘ってしまうのか、紋次郎のルーツが判る本。 活き辛い世間に背を向けて、でも、生きなければならない。 そんな紋次郎の心が判る本。 続けて修羅激闘編の下巻に移ります。
2023/06/09
くさてる
創元ミステリの選集が面白かったので手に取りました。とにかく読ませる展開と、紋次郎のキャラが際立っているので、展開自体は納得の流れでもどんどん読んでしまう。陰惨だったりキツい内容も多いのだけど、読後感は悪くない。まさに昭和の流行作家の技を味わった思いです。
2020/12/24
ぶんぶん
【図書館】紋次郎の世界に浸りたくなって再度借りて来た。 この巻は紋次郎のルーツが判る一冊。 何故、虚無と孤独を抱えているのか、どういった生き様なのか、何故、楊枝を咥えているのか、様々な疑問が、完全に判る本。 あっしには関わりねえことでござんす、これには天涯孤独の紋次郎が、生きていくには世間に関わることが、幾つ命があっても足りないからで、自らの処世術なのである。 笹沢左保の股旅物にミステリーを導入した画期的な傑作である。
2021/07/11
ぶんぶん
【図書館】 懐かしくなって手に取った。 再読である、と言ってもこれは傑作選なので再読とは言えない。 思えば紋次郎一作目を手にしたのは、1971分…かれこれ40年以上前の事。 この傑作選には紋次郎のルーツが描かれている。 姉の「お光」の事、「蒟蒻」が食べられない事、「楊子」をくわえている事、など紋次郎を読む上で必要な事が判る様になっている。 続けて「下巻」に移ります。
2015/09/23
Ribes triste
何故『木枯らし紋次郎』の異名なのかをようやく知りました。テレビ版よりも、小説版は段違いにカッコいいのです。非情でありながら、心底非情になりきれずにいる一人の男の物語です。
2016/03/25
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