やがての螢: 京都市井図絵 (光文社文庫 さ 16-22 光文社時代小説文庫)
やがての螢: 京都市井図絵 (光文社文庫 さ 16-22 光文社時代小説文庫) / 感想・レビュー
Smileえっちゃん
按摩の彦市と名家の庶子でありながら、貧乏暮らしの十四郎は長屋の隣人同士。過去を秘す二人の交流と、京、市井に生きる人々の哀歓が書かれている連作集。最後には盲目を装い、仕込み杖を携えている彦市、十四郎の正体も明らかにされていきます。4話の女でひとりで息子を育てている表題「やがての蛍」は良かったです。毎朝「青空さん、こんにちは」と挨拶をする少年の純心さに心が洗われます。二人を陰ながら見守る人物に胸が熱くなりました。
2020/06/29
犬養三千代
☆☆☆ 短編集は好きだな。凝縮感が半端ない。続きを探そう。 彦市の謎はまだ解けない。
2022/01/12
ひさか
澤田さんの作品の全般に言えるのですが、市井の京言葉で交わされる内容が、僕には、なぜかくどく感じてしまいます。 それ以外は、なかなかにサスペンス色濃い江戸時代京都ドラマで面白いです。 猿投十四朗と按摩の彦市が魅力あります。
2012/05/16
ゆ〜や
この作家さんの作品は結構好きで何冊か読んでいるが、毎回どうも最後がすっきりしないというか、あっさり・・・というか。物語全体のラストが、というより各話のラストがね。なんかアメリカのドラマみたい。事件が起きた。真相はこうだった。懲らしめに行こう。で終わり・・・とか。あっさり。余韻がない。うん。なんでなにか物足りない気が拭えないが、それでもまた読もうと思うのだから、これはこれで良し・・・なのかな。
2012/04/01
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