神津恭介への挑戦 (光文社文庫 た 4-41)
神津恭介への挑戦 (光文社文庫 た 4-41) / 感想・レビュー
セウテス
神津恭介平成三部作第1弾。残念ながら往年の作品と比べると、寂しさを覚えるのは私だけでは無いと思う。神津恭介は明智、金田一と並び称される日本三大名探偵であり、その魅力を存分に楽しむには「人形はなぜ殺される」を読んで頂きたい。神津作品というのは、物語の背景に悪霊とか予言とか神秘的なものがあり、そういった雰囲気にあったトリックが、独特の世界観をなして成功していたと思われるのだが、それは感じられない。しかし、この三部作が近年のミステリーファンの方の高木作品への入口になるなら、神津恭介ファンとしては嬉しい限りです。
2015/10/16
yucchi
【一人密かにイケメン探偵祭りアゲイン第五弾】容姿端麗、頭脳明晰の名探偵神津恭介登場の平成三部作第一弾。事件は解決したものの、なんとも言えない読後感。殺人は大罪だけど、もし自分が同じ様な目にあったならどうするんだろうか。
2015/04/13
coco夏ko10角
神津恭介シリーズ。といいても神津は五年ほど前に犯罪捜査からは引退して伊東にある別荘で自由な研究生活を。満員電車での毒殺事件、マンションでの死体消失事件などが起こり神津に捜査協力を依頼するが…。松下くんはそんなに変わってない感じだけど、神津はなんかちょっと年とったなぁ。事件は動機が動機だからしんどい。
2021/07/24
なる
恥ずかしながら、金田一耕助・明智小五郎とともに「日本の三大名探偵」と並び評されるこの神津恭介のことを存じ上げなかった。権威に弱いので手に取ってみることに。しかし通勤電車の中で殺された男の謎を追うのはベテランと新人の新聞記者コンビで、本人はなかなか出てこない。時代設定は平成なのでモバイルツールやウェブが無いこと以外は現代でも通用する。金田一・明智と比べると時代がだいぶ違うので比較対象は難しい。どちらかというと御手洗潔に近いかも。犯人は8章目で目星がついたが、遣る瀬ない結末なのはどの時代でも変わらないのだな。
2020/05/18
ホームズ
久々に復活した神津恭介ということで読んでみたけど…。事件の展開というかなんかというか動機があまりにも酷くて。こういう話が出てきてしまうと物語に集中できなくて嫌な気分の読書になってしまう。
2012/05/28
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