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少女たちの羅針盤 (光文社文庫 み 34-1)

少女たちの羅針盤 (光文社文庫 み 34-1)

少女たちの羅針盤 (光文社文庫 み 34-1)

作家
水生大海
出版社
光文社
発売日
2012-09-12
ISBN
9784334764623
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少女たちの羅針盤 (光文社文庫 み 34-1) / 感想・レビュー

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セウテス

【羅針盤シリーズ】第1弾、デビュー作品。就寝前にさわりをと思ったのが、徹夜になってしまった。映画の撮影に来た女優の舞利亜は、お前こそが殺人犯と脅迫される現在。4年前、人気を得た女子高生4人組の劇団「羅針盤」は、メンバー1人の突然の死で伝説となっている過去。二つが交互に語られ、誰が殺されるのか、芸名の舞利亜は誰なのか、目が離せなくなる。私には珍しい事で、様々な不満や怒り、不当な評価等に対する感情を本作では共有していた。特に高校生位の少女たちでは、初めてだと思う。誰かが言っていたが、記録より記憶に残る良作だ。

2022/05/03

ひめありす@灯れ松明の火

何かになりたくて、もう少しでなれそうで。だけどやっぱり何にもなれなくて。大人が嫌いで、でも大人に頼るしかなくて。集団が嫌いで、だけど集団から外れてしまう事は怖くて。名言が嫌で、その名言に救われてしまう自分が嫌で。仲間内の気楽さを大切にしながら、近づき過ぎないように臆病に保つ距離。これ以上は近付きたくない忌避。なまじ才能の欠片があるだけに、その煌めきを捨てきれない四人の少女達。彼女達はちゃんと、同じ方角を向いていたのかな。それぞれに外を向いていて、羅針盤の針が今何処を差しているのか本当は誰も見ていなかった。

2013/11/19

ちょこまーぶる

途中「そうだったのかぁ~」って呟いた一冊でした。4年前の女子高生劇団「羅針盤」の設立から活動停止までと4年後に真相が明かされるという内容ですが、若さからの劇団設立の思い切りさや夢に向かっているキラキラ感が眩しく感じたが、その反面過去の人間関係やネットの恐ろしさが増さってしまった現実からの死という選択が、4年後の真相解明のからくりに劇団員ならではの方法がとても面白く感じましたね。で、犯人が分かった瞬間の驚き・・・一瞬ですが絶句しました。映画にもなっているようなので、見てみたい気もしますね。

2023/07/02

きっしぃ

過去と現在が交錯する展開。現在、女優舞利亜が、ロケで訪れた館で受ける脅迫、お前こそが殺人者だ。過去、名前に東西南北の文字が入った4人の女子高生が集まって作った劇団"羅針盤"。名前を変えている犯人は誰か、殺されたのは誰か…、どんでん返しもので、探して読んだけど、これは最後までわからなかった。

2018/07/29

ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう

時間軸は現在と過去とが交差する。現在では、女優マリアがホラー映画のロケに挑むものの、ハプニングや、脅迫めいたメッセージを受け取り、困惑する。過去では四人の女子高生が劇団を立ち上げ、路上パフォーマンスで人気を博する。しかし、紆余曲折、嫌がらせや各々の家族からの妨害で、あと一歩に届かない。過去と現在を繋ぐのは彼女たちの劇団「羅針盤」。メンバーの突然の死と、マリアの関係は?女子高生四人の立場や境遇、そして人物像が細かく描かれ、彼女らのやり取りにも緊迫感がある。過去と現代が繋がるシーンは秀逸。そして真相には驚愕。

2017/06/16

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