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モラトリアムな季節 (光文社文庫 く 13-2)

モラトリアムな季節 (光文社文庫 く 13-2)

モラトリアムな季節 (光文社文庫 く 13-2)

作家
熊谷達也
出版社
光文社
発売日
2012-10-11
ISBN
9784334764753
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ジャンル

モラトリアムな季節 (光文社文庫 く 13-2) / 感想・レビュー

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Shinji Hyodo

う〜〜ん 微妙だな^^;『熊谷 達也』と言えば山本周五郎賞、直木賞ダブル受賞の『邂逅の森』をば著した…それだけじゃなく、数多くの極限の生と死とを描いた作家!との認識を持っていたのだが、この物語にはそうした緊迫感や胸倉をつかまれるような圧迫感がまるで無く、実になるほど…の印象しか持てない(-。-;青春を振り返る私小説なら俺にだって書けるぞ!もっと面白くて卑猥な経験だってしてるし…でも、それを文章に出来るか田舎が私の故郷であり、原点であり…な〜〜んて事を想いつつ読了^^;

2015/10/14

ココ(coco)

☆☆☆熊谷達也の自伝シリーズ第2弾です。 今回は、大学受験の浪人時代(何と3浪)が描かれていましたが、3浪するのも当然の怠惰な生活を送っています。2人の女性の間で揺れ動く恋心、受験からの現実逃避など誰でも味合う等身大な青春物語でした。

2017/06/26

keith

「七夕しぐれ」と「リアスの子」の間に位置する作品。「リアスの子」→「七夕しぐれ」→「モラトリアムな季節」と読む順番がバラバラになってしまった。本作は主人公カズヤの30年前の浪人時代の話。少年から大人になっていく自分探しの時期ともいうべきか。この年代特有の中途半端さがリアル。「七夕しぐれ」でも短いながらも登場し重要な役割を果たしていた「安子ねえ」が本作でもインパクトプレーヤー。ただ、安子ねえをはじめ、その他の登場人物たちの思いがもう一つ伝わってこなかった。

2015/05/09

みっちゃんondrums

私より少しお兄さんな作者の自伝的(?)青春物語。高校生でレッドツェッペリンやディープパープルなどのハードロックに出会い、当時のSF好きというのにも親しみを覚える。身近に、二浪して結局大学に行かなかった人がいるので、そこにも運命的なものを感じるけれど、実はよくある物語なのかな。18~20歳の男子はこういう経験をするんだろうな。当時、男子のこんな生態をわかっていたら、私ももっとうまく振る舞えただろうか。女子のキャラクターとしてはナオミのほうが好きだけれど、カーコの嫉妬と行動が理解できる。若いって、苦しいな。笑

2019/11/09

TATA

これはキツいなー。作者は自伝小説としてこれを書きたかったのかもしれないが、読み手側にはなかなかつらい読書の時間になった。「七夕しぐれ」の快活な少年たちも成長すると陳腐な価値観にまみれる。熊谷センセ、「邂逅の森」や「烈風のレクイエム」と違い過ぎです。読者を裏切るのもほどほどに。

2016/06/18

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