うわん: 七つまでは神のうち (光文社文庫 こ 39-1)
うわん: 七つまでは神のうち (光文社文庫 こ 39-1) / 感想・レビュー
Norico
うわん、っていう妖怪は本当にいるのかなぁー?と思って調べてみたら、ちゃんと百鬼夜行図にも載ってるんですね。正体は謎みたいなので、小松さんの描き方が楽しみです!がんばる真葛ちゃんがけなげで、最後でちょっとよかったとなりました。そして太一くんには、隠された謎がありそうですねー!続編も楽しみ
2015/04/12
moonlight
アンソロジーで読んで気になった作家さん。何故か墓を掘り返してしまった幼い弟に、墓守妖怪うわんが取り憑く。父親も寝たきりに。ふたりを救うには墓下から散り散りになった妖怪のかわりにうわんに999の妖を吸い込ませてあげること。ひとり残された娘が奮闘する。面白そうな設定なのに全体的に話が散漫でなんだか惜しい。弟が墓を掘り返した理由がこれから明らかになるようだが、あまり続きが気になる感じではない…同じ作家さんの『一鬼夜行』も積んであるのでそちらはもう少し入り込めますように。
2019/11/11
シェルティ
初めて読んだ作家さん。でも違和感なく入り込めたし、すらすら読めた。時代物の作品って結構好きで、宮部さん、畠中さん、百鬼夜行抄(漫画)など読んでいたので 入りやすい。これは、太一が7歳になるまで続くのかな。町医者の真葛と、弟の太一に宿る妖「うわん」との今後の成り行きが楽しみ。なんかこうゆうの昔読んだよなーと思ってしまう。デジャブ!
2013/04/26
むつぞー
母亡き後、医師の父の手伝いをする真葛。弟・太一と共に往診に出た父は倒れ、太一には、妖怪うわんが宿り、父と弟を助けるため妖たちを捕らえる…という展開は結構あるものだと思うけど、でも頑張る真葛は可愛いし、そして最後の「閻魔堂」はドキッとする話でした。 大切であるけど、でもふっと魔が差すような思いをしてしまうような事はあると思うのよね。それを目の前に突きつけてくるあたりが怖くもあり、采女が切なくもあります。 いろいろ謎に思っている部分もあるので、続きも楽しみにしています。
2013/05/18
sken
最近ワリと妖と人間のコンビが出てくる時代小説を読むことがあるんですが、それらは大抵コミカルな要素が多いっちゅう印象があったっす。でもこの作品はそういったユーモラスな要素を排して、結構シリアスに進んで行きます。主人公はまだ十代の娘さんなんですが、いろんなことに悩みつつ、でも強い意志の力でなんとか自分の人生を切り開いていこうとする姿勢に好感が持てましたぃ。結構重めのテーマの話が多いのですが、それはそれで楽しめました。できれば続きを読んでみたいと思います。
2013/05/30
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