覆面作家 (光文社文庫 お 19-9)
覆面作家 (光文社文庫 お 19-9) / 感想・レビュー
🐾Yoko Omoto🐾
絶句(笑)よくぞこれだけ手の込んだメタストーリーを捻り出せるものだと、ウルトラC級技連発に感心しきりで、とにかく先が気になり一気に読了。折原作品ではお約束的な○○や△△や××がてんこ盛りに詰まっているので、ラストの超ニヤリポイントまで「倒錯シリーズ」が好きな人は間違いなく楽しめる。第二部の落ちで「あー、またこのパターン…」と若干拍子抜けしたのも束の間、今作は終盤の真相解明が非常に秀逸で伏線回収も見事だった。誰が誰なのかしっかり頭に入れながら読まないと混乱必死だが、現実と虚構に気持ちよく翻弄される秀作だ。
2014/09/19
ちーたん
★★★★☆【読友旅+オマージュ】私は推理作家・ちーたん(西田操)。デビュー作『犬猫虐めたヤツ皆殺し』(『完全犯罪』)をメガヒットさせたリアル覆面作家だ🎭!だが2作目が書けず7年失踪…漸く着想が天から降りてきた✨その名も『覆面作家』。実体験をミステリとして執筆中。おや?誰もいないはずの我が別荘に人の気配が?小説の中の私がまさか此処にいる?!◆折原ワールド全開の頭混乱系💫現実と虚構の境目が分からなくなる世界観。おなじみ《作家、天井裏、覗き、エロ》の要素がてんこ盛り笑。ラストはオセロひっくり返しの連続だ😂
2020/03/23
ダイ@2019.11.2~一時休止
現実と小説が入り混じっていく折原さんらしい作品で面白かった。
2014/01/05
アッシュ姉
行方不明だった推理作家・西田操が7年ぶりに帰ってきた。帰還早々、長編『覆面作家』の執筆にとりかかるなか、周囲で不可解な現象が続発する。怪現象にもめげず執筆に没頭する西田に負けじと、私も熱中して一気に読みました。劇中の小説と現実が激しく交錯していくなか、私の脳は次第にショート。推理するのは放り出し、流れに身を任せてぐるんぐるん振り回されました。長いコースの絶叫マシンに乗ったみたい。もういい~もうやめて~と言いながらも、顔は笑ってる。この快感はクセになるかも。
2014/10/17
さっこ
折原さんらしい不穏な叙述ミステリ。覆面作家が「7年後に戻る」とメッセージを残し失踪した。7年後、作家は約束通り戻り、執筆を始める。作中作と現実がリンクし不気味な感じはまさに折原ワールド。面白かったです。最後のオチも楽しかったです。
2020/05/09
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