内海の輪 (光文社文庫 ま 1-27 光文社文庫プレミアム 松本清張プレミアム・ミ)
内海の輪 (光文社文庫 ま 1-27 光文社文庫プレミアム 松本清張プレミアム・ミ) / 感想・レビュー
chantal(シャンタール)
清張先生らしい中編ニ編。実際の殺人の場面などはないのだが、ちゃんとそれを想像出来るだけの構成になっている。「内海の輪」、この題名の意味は主な舞台が瀬戸内だったからか、考古学者が主役だったからか?🤔なんかカッコいい。とにかく身勝手な男に呆れるやらなんやら。人間、悪いことは出来ないね、ちゃんとお天道様が見てるよ、不倫なんて、ましてや殺人なんて、気楽な気持ちでちょっと遊び心でなんて軽い気持ちでやっちゃいけないよ、と言う教訓に満ちた物語だった😅
2020/11/12
yomineko
本当に松本清張はすごい。ワケの分からない展開で読者を惑わせることなく話を絡めていくのが非常にうまい。短編2編ですがオススメです。やや文章が堅いですが話に引き込まれます。これからも松本清張を読みたいです。
2019/05/11
gtn
自らの名声を守るために、真実が明らかになる可能性を一つ一つ消し去って、慎重に事を遂行した主人公。つい露わにした虚栄心を見逃さなかった警察当局。だが、実際は、ここまで綿密な企てがあれば、警察はそれに乗っかりがち。面倒だから。こうして、不審死は簡単に自殺、事故死、自然死扱いされ、一方冤罪死刑囚が生まれる。
2022/08/07
きのこ
2話のうち表題の「内海の輪」は、「霧笛の町」の改題だそうで既読でした。改題ならそう記しておいてくれないとな~。
2015/10/06
Nozomi Masuko
男女の愛憎心理と破滅を描いた松本清張の傑作ミステリー2編。実におもしろかった。男と女の修羅場が手に取るようにリアルに描かれてて、読んでるこっちまでドキドキしたというか。不倫の恋がいつしか本気になり、子を産む決意をした女の憎さとかすごいわ。笑。やっぱりこういう愛欲にまみれた物語のほうがそそられるわー。
2016/02/17
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